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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑩「ゆるキャン△」聖地巡礼の旅

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■旅の初日?:奈良田温泉に浸かってから⇒早川沿いでの車中泊


 脱衣所から中に入ると、以前に来た時とは何か雰囲気が違っていた。
 多分、壁板を張り替えたようで、鄙びた感じがなくなっていて、少し残念な気がしたが、二つの湯船は総檜のまま、源泉掛け流しもそのままだ。
 その源泉が流れ込む湯船の方に浸かったが、歳を取ると熱めの湯が好みになるようで、ここの湯は少しぬるく、その分、なが〜く浸かることができる。それが体に良いのだろう。

 湯に浸かってから直ぐに思い出したのは、「ゆるキャン△」の“なでしこ”の姉の“桜さん(実写では、柳ゆり菜さん)”が湯に浸かったシーンで、彼女の色っぽさが脳裏に残っている。
 私たち以外に二人の男性が浸かっていて、挨拶を交わしてからは、いつの間にか、「ゆるキャン△」の話題になっていった。次第に、男4人の「ゆるキャン△」談義になり、聖地巡礼の話で盛り上がってしまった。今、聖地を巡る人も多くなっているとかで、その経済効果は、この奈良田にもありそうな気がした。

 この「女帝の湯」の泉質は、ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉、効能は神経痛・リウマチ・アトピー性皮膚炎等で、私にとっては期待する効能ではなかったが、「ゆるキャン△」ファンの気持ちが和み、そして強くなったような気がした。

 ここの食事処は、南アルプスの山間ならではの「メニュー」や山梨県と言えば、の「ほうとう」が食べられるが、今晩の夕食用に食材を買ったので、今度来た時に食べることにした。

 湯上り後は、「女帝の湯」の少し上の「古民家カフェ」を見に行った。
 「ゆるキャン△」では、奈良田に来た“桜さん”を見掛けた“リンちゃん”は、何故か、“桜さん”に会わないように、こそこそと隠れたのだが、結局、見つかってしまい、その後ふたりは、その古民家カフェで一緒に、ケーキを食べながら、ソロキャン行った“なでしこ”のことを二人とも気になっている様子が印象的なシーンだった。

 古民家の隣には、「南アルプス山岳写真館」があったが、既に閉館時間を過ぎており、入れなかった。かつて、北岳に登ったことがあるので興味があったので、また来よう。

 今日の宿泊場所は、奈良田の駐車場でも構わなかったが、ここまで上ってくる途中の早川沿いに、広そうな公園があったので、そこに行ってみることにして、県道を下って行った。
 そこは、散策できるスペースもあるかなり広い「南ア邑(むら)ふれあい広場」という公園で、広い駐車場があり、もちろんトイレもあるので、今夜の宿泊場所に決めた。
 そうなると、いつものルーティンを始めるのだが、それは、「ジル」を停める最適な場所を選ぶことだ。
 先ずは、公園の脇を走る県道からは少しでも離れた場所で、トイレから遠くない場所、夜間にトイレに入って来るクルマがあっても、そのエンジン音やドアの開閉音が気にならない、そのような視点で選んだ場所に、停める向きも考えながら、「ジル」を停めた。

 日が暮れる前に、準備に取り掛かった夕食は、これまでの「キャンピングカーの旅」で、それなりに身に付いた「ちゃちゃっと作れて美味しい(?)料理」を二人分作った。
 ホタテとウィンナーを塩コショウで炒めて、牛肉と刻み野菜を焼肉のたれで炒めて、パックのご飯と赤飯はレンチンで、湯を注げば出来るインスタント味噌汁、食後はドリップコーヒーとデザートのデコポン(柑橘系)。男ふたりで食べる飯はそんなものだろう。

 夕食後に車外に出ると、山間の谷はすっかり闇に覆われており、その分、星空が良く見えた。
 地デジ電波は受信できず、プロジェクトXなどのビデオを見ながらも、会話を楽しんだ。
 11時過ぎに、ダイネットのテーブルなどを入れ替えてベッドルームを準備して、彼はそこでシュラフに入って、私はバンクベッドの布団に入って、静かな雰囲気の中で眠りに就いた。