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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑩「ゆるキャン△」聖地巡礼の旅

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 ちなみに、「野クル」の3人とは、大垣千秋、犬山あおい、各務原なでしこ(以下、“なでしこ”)で、アニメも実写ドラマも、かわいい主人公たちだ。

 奈良田は、R52から富士川の支流の早川沿いの県道に入ったかなり先にある。
 その手前でMTさんから、R52沿いにある「ゆるキャン△」の志摩リン(以後、“リンちゃん”)の「バイト先の本屋」があると教えてもらい、立ち寄った。
 確かに、アニメにも実写にも、その本屋が出ていた。少しだけ中に入ると、“リンちゃん”が座っていた場所があった。
 「ゆるキャン△」のシーンのリアルな場所まで知っているMTさんは、多分、私よりレベルの高い「ゆるキャン△」ファンのようだ。

 そして左折して、早川沿いの県道に入った。
 やがて、車窓風景の山や川との距離が近くなり、空が狭くなり、山間を縫って走るようになった。目指すは、南アルプスの奥深い奈良田の里だ。
 ダンプカーがやたら走っている。道沿いには何やら大きな工事現場の建物があった。それらは全て、リニアのトンネルを含むルート工事用のものだと、看板から分かった。
 静岡県側は、大井川の水の問題で、トンネル工事の着工の目途は立ってないが、山梨県側では進んでいるようだ。(2023年12月現在も、工事は着工されていない)
 更に暫く進み、ダム湖の奈良田湖が見えた時、温泉の微かな匂いがした。奈良田の里に到着だ。

 目的地の奈良田温泉は後回しにして、その先のマイカー通行規制の地点まで行くことにした。
 そこは、“リンちゃん”がスクーターに乗って行き、トンネルの手前でUターンした場所で、聖地のひとつなのだろう。そこから先は、バスやタクシーのみが通行可能だ。

 この県道は、日本で2番目に高い北岳の登山基地の広河原まで続き、そこから二手に分かれる。
 左折すると山梨県と長野県の県境の北沢峠を経て、南アルプスの西側に抜けて、美和湖にたどり着く。その下流は桜で有名な高遠(たかとお)で、更に下ると伊那盆地に至る。
 一方のUターン気味に道なりに進むと、鳳凰三山(ほうおうさんざん:地蔵ヶ岳・観音ヶ岳・薬師ヶ岳の3山の総称で、白峰三山(しらねさんざん:北岳・間ノ岳(日本3位の標高)、農鳥岳)を見渡せる)につながる夜叉神峠(やしゃじんとおげ)入口を経て、甲府盆地に下る。夜叉神峠近くにもマイカー規制の関門がある。
 この山岳道路にかなりの興味を持っているのだが、「ジル」では行けない。どうしても行きたい場合は、路線バスかタクシー、もしくは自転車か徒歩になってしまう。ホントに残念だ。

 話を戻そう。マイカー通行規制の地点から引き返して、奈良田の里の駐車場に「ジル」を停めた。
 タオルを持って、温泉につながる坂をのんびりと歩いて登っていった。やがて、古民家のような食事処があり、そこが温泉だ。その玄関から入り、少し上っている渡り廊下風な通路の先に「女帝の湯」と赤い字で書かれた看板があり、男湯の引き戸を開けて中に入った。