悠々日和キャンピングカーの旅:⑩「ゆるキャン△」聖地巡礼の旅
■MTさん、旅の準備、そして行き先
一緒に旅するMTさんは元勤務先の同僚で、中南米地域の営業をやっていた。その頃の私は、同地域の生産支援を担当していて、南米コロンビアの拠点に駐在した際は、MTさんとは4年ほどラップしたので、気心の知れた間柄だ。
彼の主な趣味はバイクで、久しくやっている林道ツーリングでは、360度カメラで撮影したビデオを編集して、YouTubeにアップしている。
彼にとって「キャンピングカーの旅」は初めてのことで、お試し(?)の「1泊2日の旅」になった。
そうなると、キャンピングカー(バンテック社のキャブコン(※)のジル(以後、「ジル」))の旅の準備は、必須項目の「電・冷・水・圧」の4つでOKだ。
具体的には、外部電源(100V)を「ジル」に接続してサブバッテリーを充電すること、その時に冷蔵庫をMaxレベルで冷やすこと、飲み水を十分に積むこと、タイヤの空気圧を規定値まで補充することだ。それ以外の食品や飲み物は、MTさんと会話しながら、道中に購入することにした。
※キャブコンとは、「キャブコンバージョン」の略で、荷台のないトラックのキャブと呼ばれる運転席部分を残して、その後方に、居住スペース(シェル)を乗せ、運転席部分と一体化したキャンピングカーを指す。トヨタのトラックの「ダイナ(トヨエース)」をベースに、キャンピングカーのベース専用として開発されたものが「カムロード」といい、多くのキャブコンは、このカムロードをベース車にしている。
1泊2日なので、あまり遠くには行けないことから、静岡県内の安倍川の上流の「梅ヶ島」、もしくは山梨県の南アルプスの山間の「奈良田(ならだ)」のふたつの温泉を行き先の候補に挙げて、出発日を迎えた。