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「ああ、オレだよ、ウン。明日で期限切れだよ。えっ、そりゃあもうバッチリ揃ったよ。
明日が楽しみだね」

相変わらず大きい声の金田はライバルの富田に電話をしていた。

翌日、不機嫌な顔の富田が金田の家を訪れたようで、二人の話し声が聞こえてきた。

「それで、富田くんの所は村田、原田、柏田と畑山、空き部屋？　おしかったね、もうちょっとでフルハウスだったのに」

例によって金田の声がまた一段と大きく聞こえる。
その声に対して、ちょっとトーンダウンした富田の声が聞こえる。

「じゃなくて、以前から住んでいる畑が夜逃げしてしまったんだよ、リストラされて、新しい仕事もみつからなかったらしい」

「オレの所は、エース（一条）、二瓶、三枝、つい最近入った四谷、この四が難しかったなあ。そして五輪のストレート、そして全員子供無しのストレートフラッシュ。文句なしの勝利だな。じゃあ百万円ね」

金田の勝ち誇った声が響いてきた。


了