悠々日和キャンピングカーの旅:⑳信州・東北(気まま過ぎた旅)
■4日目:上越⇒スノーピーク本社キャンプ場(新潟県三条市)
酒蔵の「よしかわ杜氏の郷」の営業開始の10時を待ち、その醸造設備の見学をしました。そこには新潟県内の酒造メーカーの情報が掲げられていて、その数の多さに驚きました。さすが、酒処の新潟県。酒好きの息子と嫁向けに買ったのは、もちろん清酒です。2本も。
日本海沿いのR8を走った後、柏崎港に面した「柏崎港観光交流センター」で小休止。それからは、内陸の信濃川沿いの小千谷(おぢや)に向かいました。その目的は、学生の頃に沖縄県の八重山諸島の西表島(いりおもてじま)で知り合った同年代の友人との再会です。
当時、彼は自転車で日本一周をやっていて、西表島の次は日本最南端の与那国島(よなぐにじま)に渡り、その数ヶ月後に、熊本に住んでいた私の下宿に突然現れ、その後、阿蘇山に向かって旅立ちました。その後、阿蘇山の火口を背景に彼が写った日本一周完遂のハガキが届きました。
翌年、私がバイクで日本一周をした際に、彼が住んでいる新潟県を走った際に連絡を入れて、2度目の再会。その後は連絡先を失くして、約30年は音信不通の状況でした。
ところが何かの用事で、新潟県長岡市に行った際に、小千谷まで足を延ばし、見知らぬ人に声を掛けて尋ねたところ、その人は奇跡的にも彼の友人で、連絡を取ってくれましたが、残念ながら彼は東京に出張中で会えず。その数年後、新潟に行った際に3度目の再会が出来ました。
4回目の今回、「いつも突然、来るね」と言われてしまいましたが、それは二人に共通する行動パターンですね。ちなみに彼は、「魚沼産こしひかり」を作っていて、麦わら帽子が良く似合う日焼けした「ザ・農民」、いい奴です。
この日の午後は、新潟県三条市の丘の上のユニークで高品質なキャンプ用品で有名な「スノーピーク」の本社を訪ねました。かつて取材したことがあり、その時の担当者と再会できればと思っていましたが、彼は会社を辞めていて、連絡先も分からず、再会は叶いませんでした。
「スノーピーク」の本社の裏手には、たいへん広い芝生のキャンプ場があり、そこで車中泊することにしました。幾つもテントが並んでいる中に、「ジル」を停めた時、昨夜の雨でできた泥濘(ぬかるみ)にはまってしまい、どうしようかと思っていたら、隣のテントの方が、キャンプ場のスタッフに連絡を取ってくれ、直ぐに来たクルマがロープで牽引してくれ、脱出できました。感謝、感謝です。
キャンピングカーには4WD仕様のものもありますが、私の「ジル」は2WDです。今回のちょっとした泥濘でスタックしたことを貴重な体験として忘れず、今後に活かしたいと思っています。多分、積雪は絶対にNGですね。
隣のテントの人はスノーピークの社員の方で、その日は家族と一緒にキャンプを楽しんでいる様子でした。それで思い出したのは、スノーピークの社員の中には、このキャンプ場で張ったテントに泊って、翌朝、そこから出社する人がいるとのこと。遊びの体験が仕事に活かされるのは面白そうですが、遊びの中にどうしても仕事が入ってしまいそうで・・・、さて、どうなのでしょうか?
周囲は全てテント、テント、テント、その中のキャンピングカーは、なんとなく場違いな感じを醸し出してしまうような気がしたのですが・・・、それでもマイペースに、その夜を過ごしました。