色々な掌編集
まるで超能力者が念写をしているように、脂汗を浮かべて集中する。
「ダメダー」
私は、ついに諦めてしまった。時期尚早かも知れない。私は部屋を出て公園に向かう。
もどかしさが一緒についてくる。
「歩いていると来ることがあるよ」と誰かに聞いたことがある。私もうすうす感じてはいたことなので、リズム良く歩き始めた。
気のせいか頭がクリアになっているような気がする。私はまたあの形を頭に描く。少しずつ形が見え始めた。快感めいたものが身体の奥から湧いてきている。
「いけるかもしれない」
私はそれが生き生きと脈動し始めたような気がした。この感覚を、そして形が崩れてしまわないように、そうっと家までたどり着かなくてはならない。そして放出するのだ。
パソコンに向かった私は、一気に仕上げた。
そして、novelisit に投稿した。