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さよなら、カノン

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足高警察署
署の玄関でパトカーから不良少年A,Bを降ろす福住
黒のグロリアが署に戻ってくる
藤原がハンドル操作し車を福住の傍らに寄せて停める

藤原  「(窓から顔を出し福住に)福住、ちょっと」
福住  「どうしました? 藤原課長」
藤原  「ちょっと見てほしい(後部座席を顎で示す)」

藤原の車の後部座席を覗きこむ福住
青木にもたれかかるようにカノンが目を閉じて座っている

福住  「課長、もしかして・・・」
藤原  「ああ・・・」

カノンの着衣のプリント文字を見て声を出して驚く福住

福住  「あっ! 浅葉幼稚園・・・」


車椅子に乗せられてエレベータで署内を1階から3階へ移動するカノン
カノンの後ろから福住と藤原が話しながらついていく

福住  「どこにいたんですか」
藤原  「龍神口のバス停にいたところを駐在の巡査が発見して・・・」
福住  「龍神口? (暫く思案して)あっ、」
藤原  「どうした?」
福住  「さっき実穂子さんから電話があって・・・」
藤原  「実穂子さん?」
福住  「はい。龍神口がどうの、と」

医務室と書かれた部屋
半開きになったドアの内側で白衣を着た女性医師がカノンを待ち受ける
職員に押された車椅子のカノンが医務室に入る
医務室のドアが閉められ廊下で待機する福住と藤原

藤原  「早いな。誰が連絡したんだろう?」


作品名:さよなら、カノン 作家名:JAY-TA