自分の道の葛藤
話を聞く上で、かなりひどかったようで、自殺も仕方がないというほどだった。
実際に自殺をした人の話を聞いていると、
「私が、今悩んでいるようなことは、それほど大きな問題ではないような気がしてきた」
と感じたのだが、それは、その霊がちあきをここに引き付けるなのかがあったのではないかと、都合よく考えてしまった。
いろいろな節目があるということを、前述していたが、今回はそのうちの一つ。
しかし、
「何か決めなければいけないことを、強引にでも、決めてしまわないといけない時というのが、必ず存在する」
という思いが頭を貫いた。
それが今であり、
「このままアイドル活動も一生懸命にやるが、作曲の勉強もやめることはない。もし、両立が難しいと判断した時、どうするかということは、その時に考える」
というものだった。
しかし、ちあきは、頭の中で一つのことを考えていた。
「後悔はしたくない」
これに尽きると思うと、結論は、おのずと見えているのであった……。
( 完 )
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