小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

夜が訪れるとき 探偵奇談24

INDEX|8ページ/26ページ|

次のページ前のページ
 


「うまく言えないんだけど…なんて言うのかな、足跡がつくみたいにして何かが家の中に入ってきたような気がした。残滓みたいなのが」

瑞が慎重に言葉を選ぶのは、紫暮が幽霊だのおばけだのの類を信じず、それが見えるがゆえに怖がりだった弟に寄り添って来なかったためだろう。

「だから、なんか変なとこ行ってきたのかなって思っただけ」

そう言うと、瑞は着替えてくると言って紫暮に背を向けた。


「…あんまり興味もっちゃだめだよ」


こちらには視線を向けず、瑞はそれだけ言って更衣室の扉を閉めたのだった。






.