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森本晃次
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novelistID. 62889
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遺書の実効力
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ただ、彼が捕まったのは、崇城も計算外だったようだ。それは、警察が睨んだ通りの、交換殺人が、崇城の死によって、現実味を帯びたことだった。崇城としても、
「警察がまさかここまで頭がいいとは思ってもみなかった」
と思ったことだろう。
きっと、天国か地獄の一丁目で、
「警察も相手にとって不足はなかったな」
と思っているかも知れない……。
( 完 )
33
作品名:
遺書の実効力
作家名:
森本晃次