『息子の部屋』をみた
「ある時、息子が友達と海に潜りに行って、ボンベの故障で死んでしまうんだ」
「・・・・」
「突然の不幸が家族を襲うんだな。よくある話だけど」
「・・・・」
「それがきっかけで、家族の気持ちにひびが入る。奥さんともしっくりいかなくなる」
「そうだろうな」
「お前のとこなんか、そうでなくてもしっくりいかないんだから、そんなことがあったら大変だろうな」
「いちいちうるさいなあ、お前今日はどうかしたんじゃないのか? 猫に噛まれたのか」
作品名:『息子の部屋』をみた 作家名:ヤブ田玄白