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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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新年度を迎えた

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 病院に着いて、いつもの自動販売機で「あったかいお茶」を買おうとした。
ところが自動販売機に「あったかいお茶」はなかった。
売切れではなく、いつも飲んでいたあったかい『生茶』は、冷たい『生茶』に変わっていた。
新年度で切り替えたらしい。
私の身体はあったかい『生茶』を求めていた。
すぐに、冷たい『生茶』に切り替えることは困難である。
しかしやむを得ず、冷たいお茶を買った。
そのためか、おなかは冷えて、トイレに駆け込んだ。

 新年度だからといって、機械的に冷たいものに切り替えるのはいかがなものだろう。
こういう大きな変更の際には、常連客の意向を調査する必要があるのではないか。
あったかいお茶を一挙に撤去したのは、消費者サービスの観点から問題ではないのか。高齢者は死んでもいいというのか。
私の怒りは爆発しそうになった。(しなかったが)
作品名:新年度を迎えた 作家名:ヤブ田玄白