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人生の織物

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独りの自由さ その1



私の周りの人達は独りで行動する人は少ない。その逆を行く私に掛けられる開口一番の言葉は「えらいね」。当の私は独りの行動が偉いのではなく楽だからである。

独り暮らしではたまに外で食事をすることもあって、それは用事を済ませた後、昼ごはんを食べて帰ろうかという気分で店に立ち寄る。そのことを親しい人に話すと、皆がみな、そんなときは声掛けて、という。そうね、じゃあこれからは声かけるね、と答えてはいても、一度もそれを実行したことはないのである。

私の時間の空間はそれを満たすに十分な事柄があるし、プラスして脳の休憩にもなる。日常でも脳は充分休憩しているが、賑やかな店内の客の中に居て独りがいると亦別の快感があって、私はそれも楽しめている。

さっさと食べて店を出て、次はスーパーか道の駅で買い物をして帰るというのがいつものことなので、人を伴っていればその自由な行動はとれない。


作品名:人生の織物 作家名:笹峰霧子