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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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池の外の惨めな鯉

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「君が言ったことを、同じように言い返しただけだよ」
「鯉殺しと人殺しじゃ、話がまったく違うじゃないかよ」
その後、伊織は黙っってしまった。和彦も言い過ぎたと感じながら、沈黙していると、
 カチャカチャカチャン
玄関の門を開ける音がした。
「ああ~あ、親が帰って来ちまった。今日はもう帰ってくれ」
そう言うと伊織は、縁側から部屋の奥に引っ込んでしまった。庭に取り残された和彦はどうしようかと考えたが、家人が玄関のカギを開けて、家に入る様子を伺った後、こっそりとその敷地から出て、後ろを振り返りながら走り去った。そしてその様子は、向かいにあった町工場の監視カメラに捉えられていた。