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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

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 先月末、長年勤めてきた会社を定年退職した。
 新たな仕事には就かず、これまで働いてきたことの“ご褒美のようなセカンドライフ”が始まった。
 そこには、私を束縛するものは法律以外には何も無く、とはいっても、他人に迷惑を掛けないことはもちろん、人としてのマナーを守りながらではあるが、自由の中に私を置いたような感覚を覚えた。
 ただ、まだ仕事をしている妻にはたいへん申し訳ないが、“好きなことをやって遊ぶ夫を妻が許して支えている”ような身分を心地良く感じ始めた。

 セカンドライフを迎えた機に、キャンピングカーで、当てもなくどこかへ出掛けたくなった。これまでの「キャンピングカーの旅」は1泊2日を5回、3泊4日は2回だったので、もう少し長い旅がいい。

 この「キャンピングカーの旅」は、セカンドライフに入ってからの“初めての旅”になることから、それに相応しい「○○な旅」を少し考えてみた。
 ・急がない(のんびりと、余裕を持って)
 ・当てのない(足の向くままに、目的地をきっちりと定めず、あのあたりに行きたいくらいの精度で)
 ・期限がない(帰宅日を決めない、旅程を組まない)
 以上は“3ない”にまとまっており、「これいける!」と思ったが、まだ仮レベルのため、これからの旅の中で、他にもないか、深く掘ってみてはどうか、色々と考えることにした。

 今までの旅の体験やトラブルから、中古で購入したVANTECH社の「キャンピングカー ジル」(以下「ジル」)の装備や仕様、それらの経年劣化を含めた現状レベル、そしてトラブル対策方法も分かってきた。
 DIYで手を入れた部分の成功や失敗、やり直しも繰り返してきた。
 これまでの車中泊は、道の駅にお世話になったが、それでも最初は漠然とした不安があったが、次第に希薄になってきた。
 そして、旅が終わる都度、見直してきた「前日までの準備リスト」と「出発当日の準備リスト」は、それなりに充実してきた。
 自宅を発つ直前に行うのは、ネットの「雨雲レーダー」で、走りたいあたりの天気予報を見ること。これは、気が付くと、旅の朝のルーティンになった。

 あとは自宅を出発するだけだ。週間天気予報を見てみよう。“人生のボーナス期”が始まった。