面接試験で人間がわかるだろうか?
面接では様々な角度から学生の将来性を予測する。
まず重視されるのは体力だ。
K-1格闘家ほど強くなくてもよいが、一晩当直したぐらいで、しばらく使いものにならないような(現在の私)虚弱な学生は最初から排除すべきだ。
次は精神的な強さが大切だろう。
患者さんに怒鳴られても、看護師さんにいじめられても、ヘコまないしぶとさが必要だ。
三番目は、私立大学なので親の資金力が重要な要素になる。
入学後、会社が倒産すると、学生は卒業できなくなる。
会社の経営状態も調査する必要がある。
そのほか、人に対する思いやりや、コミュニケーション能力、飲んでからまないか、女ぐせは悪くないか。
これらを目安に、数人の試験官で面接する。試験官の中に占い師がいないのが残念だ。
その他のポイントに、規則正しい生活を送れるかどうかがある。
優秀な人材でも生活のリズムが一定しない人は医学生や医者には向かない。そこが一部の芸術家やホームレスの人と異なる。
最近は子供の家庭教育でも「早寝、早起き、朝ごはん」が重要視されているが、医学生にも大事なことだ。(私見だが、「早寝、早起き、朝ごはん」を生活信条にする人は、病気になりにくい)
作品名:面接試験で人間がわかるだろうか? 作家名:ヤブ田玄白