あと、みっかだよ?
にちようび
(あの封筒が── 自力で俺の前に来られる訳じゃない。)
薄暗い廊下を、俺は自室に戻る。
うちのマンションは22時を過ぎると、節電で通路の照明の半数が自動で消されるのだ。
(じゃあ…郵便受けを見なければ、済む話じゃないのか?)
気がつくと、見慣れた玄関の前に立っていた。
ズボンのポケットから、鍵を取り出し鍵穴に突っ込んで回す。
(そもそも、月曜の出勤時間までは この部屋から出ないし)
室内に入った俺は、内側から玄関を施錠した。
いつもの習慣が、暇人のいたずらに怯えておこなった行動の様に感じられ失笑する。
(とりあえず風呂に入って…それから晩酌しながら夕食にしよう……)