あと、みっかだよ?
(─ え?!)
日曜日。
溜まっていた録画の消化で夜更かした俺が、目覚めたのは昼だった。
まずはトイレに。
その後、足りない睡眠を解消すべく、もう少し寝ようとベッドに戻る途中のテーブルに、それはあった。
(── 青い封筒!?)
あれから俺は、この部屋の外には出ていない。
当然、 郵便受けの中身の回収なんか してる筈もないのだ。
(なんで、こんなものがここに?)
中身など見ずに捨てるべきだ。
だが、その俺の意思は 体に無視される。
小物入れに伸びた手が 引き出しを開けてペーパーナイフを取り出したのだ。
(開封するんじゃない!)
手が勝手に、封筒を開ける。
例によって中には、封筒とは不釣り合いに小さい ピンクの便箋が入っていた。
(中身なんか見るなー)
取り出されて開かれた便箋には、例によって丸文字のひらがな。
頭が文字を認識するのと同じ速度で、俺の背後の声が それを読み上げた。
「ついにとうじつだね。いいところにつれていってあげる♡」