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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ちょっと高すぎたのではないか

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 それからトラブルが始まった。
バカされたのかもしれない。私は、猫はかわいがっているが、狐に付き合いはなかった。

 反省すべきことは、続いた。
次のホール。
四人の中で一番短気なUさんがトラブルを起こした。
前の組のスロープレーにいら立って、ティーショットを早く打ってしまった。
ボールは、前の組の女性の足元まで飛んだ。
いつもは、そこまで飛ぶことはないが、その時に限っていい当たりだった。
ほんとうに危なかった。
しかし、その場は何ごともなかった。

 そして午後。
Uさんは焼酎を飲み過ぎたらしい。
前半のトラブルを忘れて、また打ち込んでしまった。
今度こそ若い女性がやって来た。
「あなたたち、午前中も打ち込んで、またでしょ。どうしてくれるの!」

〈どうしたらいいのだろう? いくらか出さなければならないのだろうか? 四人で割るのだろうか? それともUさんが全額出してくれるのだろうか?〉
四人は、平身低頭で謝った。
Uさんも事の重大さに気付いたらしく、いつもと違って言葉少なだった。

 しかし、何とかわかってくれたらしく、許してくれた。
○○組や△△会の関係者でなくてよかった。そういう面倒な人たちだったら、私たちは歩いて帰れなかっただろう。