小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ちょっと高すぎたのではないか

INDEX|172ページ/201ページ|

次のページ前のページ
 

反省することが多すぎた



 日曜日、ゴルフの帰りの「反省会」だった。
「反省会」といっても、深刻な会ではない。
年に何回か、決まったメンバーでゴルフをするが、その後の飲み会である。
しかし、今回に限っては、反省すべきことがいくつかあった。

 午前中、7番のミドルホール(プロだと、4打以内)で、私は一二回打った。〈よく間違えないで数えられたものだ〉
ゴルフをする人は、皆紳士、という前提がある。
私も紳士だ。したがって、正直に申告しなければならない。
もし、ウソの申告をしてバレた場合、私の品位に傷がつく。
小心者の私は、ゴルフのスコアだけは誤魔化したことがない。

 ドライバーを左に引っかけてOBだった。
池に二回落とし、バンカーにも入れた。コース設計者が仕組んだ罠に、すべて嵌った。
ところが、あとで気づいたことがある。

 ティーグランドに小さな動物がいた。
はじめ見たとき、子犬か猫かと思った。
目を閉じて眠っているようだった。人に慣れているらしく、逃げる気配がなかった。
そばに寄って見ると、狐だった。
狐は細い目を開けて、こちらをじっと見た。