悠々日和キャンピングカーの旅:⑥びわ湖一周の旅(滋賀県)
■初の「3泊4日の旅」の行先はびわ湖一周
新型コロナ感染問題で、日本中の多くの人が得体の知れないウイルスに恐怖を感じ始め、マスクがなかなか手に入れにくかった頃、後に当時は「コロナ第1波」と呼ばれ、そして第2波、第3波・・・と続くとは誰も想像すらしていなかったが、勤務先が突然、1週間の休業になった。
世界的なパンデミックのニュースが報道されている中、大いに迷ったが、考えついた結論は、①人込みには近づかず、②マスクは必須、③消毒液持参、④水や食料を持参して外食をしない、ならばコロナ感染を防止できるのではと考えた。そして妻からは、「どこに行ってもソーシャルディスタンスを守ってね」とのアドバイスもあり、ひとりで行く「キャンピングカーの旅」の出発を決めた。
旅は準備が肝心で、持参するものやキャンピングカーの準備については、これまでの旅の経験を反映させて進化した「前日までの準備リスト」を使って準備を進めた。
ついでに、シンクの横に再固定した、調味料や洗剤等を並べた棚や、水の出が悪かったことから、数日前に交換したフォーセット(飲料水の蛇口)とそのインナーポンプの調子を再確認した。
中古で購入したキャンピングカーのため、どこかをメンテナンスしなくてはならないのだろう。それは、旅先のどこかで発生する問題の事前防止にもなるはずだ。
旅先は、3泊4日でゆっくりと回れて、できれば初めての場所で、景色も良く・・・と考えた結果は「びわ湖一周」だった。ついでに、これまでは思い付かなかった「旅のテーマ」を考えてみた。
びわ湖の周辺には、歴史的な建造物や人物ゆかりの地が多く、そこを訪ねる旅は、いわゆる「歴史探訪」になるため、それをテーマにして、副題を「戦国時代へのタイムトリップ」に決めた。
しかし具体的には、びわ湖を右回りするのか、それとも逆回りなのか、どのポイントに立ち寄るのか、どこで泊まるのか、更には、どこを走ってびわ湖まで行くのか、そういうことは一切決めず、これまでに身に付けた手法の“行った先で入手した情報で、その先を決める”という、かなり“行き当たりばったり”的な方法で臨むことにした。クールな表現に置き換えるならば、“虚心坦懐で、行雲流水で臨む”になるのだろう。
そういうことができるのも、「キャンピングカーの旅」ならではで、これまでの1泊2日の旅より3泊4日の旅の方が、より自由度が増すことに期待しながらも、その反面、多少の心配も増幅されてゆく気がしたが、とにかく明日は出発日だ。
作品名:悠々日和キャンピングカーの旅:⑥びわ湖一周の旅(滋賀県) 作家名:静岡のとみちゃん