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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑥びわ湖一周の旅(滋賀県)

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 草津からは近江大橋を渡り西岸へ。渡り終わってから北上を始めたが、急ぐ旅ではなかったので、びわ湖の南端の瀬田川大橋を渡るのが良かったのではと思いつつ、湖岸道路で北上を続けた。
 湖畔のあちらこちらに緑地や公園があり、気付くと県庁所在地の湖都、ウォターフロントの大津の街だ。湖岸道路から湖畔のなぎさ通りに入って、湖を見ながら走った。大津港には遊覧船のような船が見えた。再び、北上を続けた。

 湖岸近くには坂本城址があったのだが、明智光秀が初めて築城したのがこの坂本城。恥ずかしながら、この旅が終わった後に見た大河ドラマの「麒麟がくる」で、そのことを知った。予め知っていたならば、今回の旅のひとつの思い出になったはずなのにと、残念なことをしてしまった。
 この少し北側から、ケーブルカーで「比叡山」に登れるが、そのアプローチは、一人で行くのはもったいないので、いつか、妻と行くことにしたいので、今回はパス。その時は、坂本城址にも行ってみよう。

 北上を続け、雄琴温泉を通過して間もなく、琵琶湖大橋の交差点に出た。このポイントから先は、今朝、走った道だ。この先の、ロープウェーで登れる「びわ湖テラス」が気になるものの、曇り空の午後、そこからの展望は期待できそうにないことと、一人で行くのはもったいない気がして、ここも後日、妻と一緒に行くことにした。

 こうしてみると、ひとりの「キャンピングカーの旅」は“妻と一緒に旅をするための下見”のような気がしてきた。それもいいかと、ひとり納得しながら苦笑いが続いた。

 西近江路やR161(湖西道路、高島バイパス、湖北バイパス)を北上するに連れ、天気が崩れてきた。そこで、心地良いリズムのスムースジャズを流したところ、憂鬱になった気分を多少晴らしてくれた。
 突然、湖中に朱塗りの鳥居が見えた。そのまま通過してしまったが、後で調べると、それは白鬚(しろひげ)神社のものだった。国道を挟んで鎮座している社殿は、近江の厳島(いつくしま)とも呼ばれる近江最古の大社で、延命長寿・長生きの神様として知られ、他にもご利益があるようで、人の営みや業、すべての「導きの神」とのこと。創建以来2000余年の歴史を誇り、現在の社殿は豊臣秀吉の遺命によって、その子秀頼が造営したもの。だったら、立ち寄って、お賽銭を入れて、旅の安全を祈っておけばよかったと後悔した。

 R161から外れ、安曇川と石田川の扇状地や三角州でできた平地が湖側に突き出た部分の湖岸道路(県道304号)に入った。小休止のために立ち寄った水泳場は強風で白波が立っていて、ゆっくりと休める気がしなかった。そのまま、県道で北上を続けた。湖岸道路だが、湖畔の木々の隙間から湖が少し見える程度で、多少の期待外れの道だった。
 その先の道の駅「しんあさひ風車村」らしい場所に入ったものの、ただ広い駐車場があるだけで、ショップはなく、閉鎖されてしまったのか。その北側に小さな湖があり、その向こう側には、広大なキャンプ場のような施設が見えた。

 西近江路(R161)に戻り、旧友が勧めてくれた「メタセコイア」に向った。
 やがてそれは、野坂山地の手前に小さく見え始め、近づくに連れ、巨木の並木道だったことが分かった。それにしても美しく長い並木道で、全長2.4kmの素晴らしい景観だった。ここは日本? 必見の価値あり! 並木道のほぼ中間あたりに、「農業公園マキノピックランド」の大きな建物と広い駐車場があったので立ち寄るも、コロナで自粛中なのか、残念ながら閉館していた。
 この並木道の四季の姿を見てみたくなり、今度は妻と一緒に再来することに決めた。