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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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八人の住人

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夫は離婚前、コンドームを事情があって着けないときがありました。私は幼い頃に受けた性被害が元で、恐怖感があり、「コンドームを着けて」と強く出られないという事情がありました。加えて私はPMS(月経前症候群)がひどく、落ち込みを回避するために薬を飲んでいて、妊娠率はひどく低いはずだったのです。生理が来なくても気づくはずもありません。生理を止める薬ですから。


とにかく産院を出てから夫に電話をし、私は即座に「私は産むから、協力してくれるなら再婚して。無理でも養育費は出して」とお願いしました。結果、私たちは今再婚して、また元のように仲良く暮らしています。


夫と離婚したのは、夫が適応障害を発症してしまったからです。

適応障害は、重い障害を持つ家族の世話にくたびれてもなりやすい病気です。とうとう夫は私の世話にくたびれてしまったのです。

そんな彼を子育てに駆り出すのも申し訳ないですが、子どもが産まれてくる以上やってもらわなければいけません。子どもに不自由をさせるわけにはいきませんから。


妊娠が進み、私のおなかが大きくなってくると、いえもう、双子妊娠って本当に大変なんですね。苦しくて苦しくて仕方ないです。

ですが私は体調自体はなんともなく、妊娠高血圧症候群にもなっていないし、元々持っていた糖尿病が子どもたちに悪さをしているようにも検査からは見て取れず、病院でも「うん!2人とも元気ですね!とても順調です!」と産科の先生に褒められます。

再婚して夫の家に戻ってからは、精神科と糖尿病内科、そして産科に同時にかかれる病院を探してそこに行っていたのですが、あまりに体が辛くおなかが痛くなってしまって怖いので、精神科と内科は現在夫がメモを持参して代わりに行ってくれています。


ああ、今日もひどくおなかが苦しいです。左の子はいつも通り元気におなかを蹴っています。右の子が大人しいんですよね、右は女の子だからでしょうか。

子どもたちの名前を決めたりしていた妊娠中期はまだ楽しかったのですが、後期はとにかく大変です。普通は妊娠の維持が子宮のほうでできなくなってしまい、出そう出そうとしてしまうので、双子妊娠の妊婦さんは、病院に管理入院となり、子宮収縮抑制剤を点滴する方が8割だそうです。私はどうやらよっぽど体が丈夫らしく、妊娠36週となった今も、自宅で夫の手作りのごはんを食べています。


出産予定日は9月10日ですので、それまでにもう一度くらいこの小説が更新されるか、もしくは産んだあとでまたしばらくして更新となるかもしれません。


悠くんも五樹さんも、体がひどく辛くて出てこられないようでして、今回の更新は「時子」がお送りしました。それでは皆さん、長い無沙汰で申し訳ございませんでした。内容的に長くなってしまい、ごめんなさい。次回はもう少し短いと思います。

毎日暑いですね。皆さま体調は大丈夫ですか?日照りの日は気をつけてください。あまり不用意に外に出ずに済むことを、祈っております。




作品名:八人の住人 作家名:桐生甘太郎