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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑤山梨県の旅(白州、河口湖)

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 道の駅を後に、再びR20に合流して甲府方面に向かった。正面に富士山が見えたり、山や森で隠れたり、富士山劇場が何回か繰り返され、その度に、富士山が大きくなっていった。

 以前から気になっていた場所があった。それは、身延方面からR52を北上して釜無川を渡った直後に上流側に見える飛行場で、グライダーが良く離発着している場所だ。助手席の妻に調べてもらったところ、それは日本航空高等学校内の滑走路だった。
 ちょっと立ち寄ってみようとハンドルを切ってから直ぐに、滑走路の外周道路に出た。そのまま走り続けると飛行機が展示されていたので、道路の路肩にキャンピングカーを停めて、それらの写真を撮った。今度は、見学出来るのかどうか分からないが、正式に訪問したい。

 富士五湖方面には、甲府から精進湖(しょうじこ)に向かう精進ブルーライン(R358)で、標高約300mから900mまでの急坂をグングンと上って行った。そして、峠のトンネルを抜けると直ぐに精進湖が見えてきた。
 湖を左回りに湖岸道路を走ると、見えてきたのはキャンプ場のある湖畔、そこへ下りて行った。湖面につながる砂利の坂は、ブレーキを踏み間違えるとそのまま、湖に入ってしまうという失敗はなさそうだが、急ブレーキは避けて、慎重に下って行った。
 湖岸には、バイクツーリングのライダーたち(今は“バイカー”と言うようだが、私たちの年代は“ライダー”だ)、デイキャンプをしている家族連れや若い人たち、明日は月曜だが、そのままキャンプする人はいるのだろうか。今日は麗らかな春日和で、湖越しに見える富士山は、手前の大室山を抱いているように見えることから、この風景は「子抱き富士」と呼ばれる。その大室山の周辺には樹海が広がっているのだろう。
 「次はここで、キャンプが出来るといいね、焚き火台もあるし」と妻。今度、富士五湖方面に来る時は、キャンプを前提に、「キャンピングカーの旅」の計画をしなければならないことになってしまった。

 駐車場内のボードのMapを見ていたら、精進湖民宿村が載っていた。
 私たちが結婚した翌年、650ccのバイクで、3泊4日の妻とのタンデムのキャンプツーリングに行ったことがある。その最終日、台風が直撃してキャンプが出来ず、この村の民宿に泊まった。宿帳に、夫と妻と記載したところ、怪訝そうに見られた。若くして結婚した二人だったので、そう思われたのだろう。そんなことを思い出した。

 もうすぐ昼時なので、河口湖付近にある「甲州ほうとう小作」に向かうことにした。「小作」にはこれまで、2回ほど行ったことがある。広い店内は畳敷きで、幾つもの大きな座卓が並んでおり、色々な種類のほうとう、もつ煮、馬刺しが食べられ、このあたりではお気に入りの和風レストランで、必ず立ち寄るポイントだ。

 R358から富士パノラマライン(R139)に入った。この国道は青木ヶ原樹海が広がっている中を突き進む。暫く走ると、道の駅「なるさわ」があり、そこに立ち寄った。
 ショップを見て回った後、入場無料の「鉱石ミュージアムなるさわ富士山博物館」に入った。富士山の噴火の爆発音が聞こえたり、恐竜の顔があったり、富士山の空撮映像も。それ以外は全て鉱石関連の展示とその説明文。小学生の頃、夏休みの作品展に、岩石や鉱物を集めて提出したことがあり、この展示物をかなりの興味を持って見ていたが、妻はそれには全く興味がなく、スタスタと出口に向かっていた。そこから先は、石を使った装飾品等を販売しているショップがあり、その店の為にある博物館か? そんな感じがした。そこからは、「ほうとう」が待っている河口湖方面に向かった。