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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:④岐阜県東濃の旅(明智、岩村)

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 暖簾に「名物かんから餅」と書かれた古い構えの甘味処と思われる店があった。
 かんから餅とはどのような餅なのか。引き戸を開けて中に入ると、懐かしさを覚える昭和の雰囲気で、テーブル席と掘り炬燵の席があった。どこでも良さそうなので、掘り炬燵を選んで足を中に入れた。そしてかんから餅を一皿注文。米粒がない柔らかいぼた餅で、ほど良い甘さが、そぞろ歩きをしてきた体にちょうど良かった。
 この店は、朝ドラ「半分、青い。」の出演者やスタッフの休憩所だったようで、永野芽郁さんがいつも座っていた場所を聞いたところ、特定の場所はなかったとのこと。佐藤健さんはカッコ良かった?と聞いたところ、たける君は・・・と、彼との距離が近い感じで始まった返答に、妻は羨ましさを感じていた。
 店内には、出演者の写真が幾つか貼られていた。偶然だったが、興味深い店に入って休憩できた。

 旅先で勧められた岩村に行って、そこで十分な時間を過ごすことが出来たのも、「キャンピングカーの旅」ならではの“気持ちに余裕”があったからこそだ。
 しかし、明智でも岩村でも、山城の城址には行かず、街並みのみの散策と資料館等への立ち寄りが中心だったので、次回は、更に十分な時間を過ごしてみよう。そう考えてしまうのも「キャンピングカーの旅」だからこそなのだろう。

 かんから餅を食べた後、駐車場に戻りながら、自宅に戻る道を考え始めた。
 高速を利用するにはかなりの大回りになるため、奥三河高原をR257で走り抜けることに決めた。この道は、冒頭のバイクツーリングで走った道だが、キャンピングカーでのんびりと、温泉があれば浸かれば良いし、晩飯はキャンピングカーにストックしている食品で何とかなるし・・・と楽な気持ちで、カーナビで自宅までのルートを検索して、R257の南下を始めた。

 岩村からは間もなく、奥三河高原の山間の道になり、先ほどまでの散策で多少疲れたのか、眠気がさしてきた。あと少し走れば道の駅と思いながら、妻との会話に励んでいると、道の駅「上矢作(かみやはぎ)ラ・フォーレ福寿の里」が見えてきた。下車して体を動かしながらの小休止。結局、道の駅のショップに入るのを忘れた。

 再びハンドルを握り、R257で南下を続けた。稲武町まで進むと、それ以降は知っている道だ。すると気持ちにゆとりが出たのか、このあたりで温泉に入りたくなり、更に南下。深い峡谷をつくっている豊川を渡り、その川沿いの温泉「鳳来ゆーゆーありーな」に向かった。
 かなり熱い湯で露天風呂もあり、今回一日の疲れを癒すことが出来、リフレッシュ出来た。

 湯上り後は妻の道案内で、佐久間道路・三遠道路に乗る。殆どがトンネルだったが、そこを抜けて、浜松いなさ北ICから新東名に入り、やがて浜松SAへ。そこのフードコートで夕食。森PAのスマートICから高速を下りて自宅へ。

 1泊2日の短い旅だったが、それでも旅の終わりは寂しいものだ。しかし、次の旅に向けての出発点だ。明日は月曜日で仕事だが、作成中の「片付けリスト」を見ながら、数日掛けて、旅の片付けを進めよう。

■旅のメモ
 ・回数:4回目の旅(妻との二人旅)
 ・時期:2020年2月1~2日(1泊2日)
 ・走行距離:362km
 ・立ち寄った道の駅:5ヵ所
 ・立ち寄った温泉:2ヵ所

以上