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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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軽便鉄道「駿遠線」復活物語

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物語に入る前に先ず、「駿遠線(すんえんせん)」を紹介します。

 昭和23年に開通した「駿遠線」は、静岡県袋井駅(ふくろいえき)から遠州灘沿いに東に走り、御前崎からは駿河湾を北上、大井川を渡り、藤枝(岡部)に至る日本一の長さを誇る軽便鉄道(軌間762mm)、しかしモータリゼーションの波に勝てず、昭和45年に廃線となった。
 当初、中遠鉄道(ちゅうえんてつどう、17.4km/袋井~浜岡)と藤相鉄道(とうそうてつどう、31.9km/藤枝~相良(さがら))の別々の路線だったが、昭和18年に合併し静岡鉄道となり、両路線が延長・結合して昭和23年に全長69.4km(※)の「駿遠線」となった。
 戦後の都市部からの買い出し客の殺到で、つかの間の好景気はあったものの、この静かな田舎町にもやはり、モータリゼーションの波が押し寄せ、抗い切れず、更には老朽化した大井川橋梁の架け替えのための多額の費用も工面できず、全線開通からわずか16年後の昭和39年から区間廃止が始まり、バスやオートバイの普及により乗客がさらに減少、最後の頃は運転手と車掌のふたりだけで走ることもあり、ついに昭和45年7月31日限りで全線廃止、翌8月1日から代行バスに転換された。

  ※駿遠線の全長は64.6km(袋井~藤枝)であり、廃線になった岡部線(大手~岡部)を加えるならば69.4kmになる。しかし、69.4km全線が開通していた時期はない。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルになったとされる「岩手軽便鉄道」が65.5kmで、日本一との見方もある。

 では、物語をお楽しみください。
 なお、最後に、「軽便鉄道」に関する情報(黎明期、拡大期、衰退と終焉期)を載せています。