悠々日和キャンピングカーの旅:①伊豆半島
■話は前日に戻る
これまでもそうだったように、「キャンピングカーの旅」でも、旅に出掛ける当日の朝はバタバタしたくないため、前日までに出来る限りの準備を済ませておくことにした。ところが、その準備は慣れていないということを割り引いても、かなりたいへんだった。
先ずは妻と、朝起きてから寝るまでのことを頭に浮かべて、使うものや着替えを積み込んだ。これは、これまでの旅と同じ準備内容だが、キャンピングカーは広いので、必要以上に積み込んだ気がした。それにプラスされるのは、キャンピングカーの中での就寝や食事に必要なものだ。
布団は、先日の就寝トライ時に積み込んでいるので、運び込むのは妻の枕のみだ。
そして食事用のフライパンや皿等については妻と相談して、台所で実際に使っているものではなく、キャンプ用品を暫定的に積み込むことにした。それらは庭先の物置の中に、テントと一緒に収納しているので、そこから取り出して、水洗いして、拭き上げて、かなりの手間が掛った。
今後、自宅で使用しているものとアウトドア用品のちょうど中間的なものを色々と選んでみよう。“わくわく”してきた。
以上が終わってからは、私ひとりで、キャンピングカー側の準備に取り掛かった。これは夫の仕事だと思ったためで、仮に妻に頼んでも、「それはあなたがやって」と言うに違いないと思ったからだ。
①サブバッテリーの満充電:
自宅から延長コードを伸ばして、外部電源接続ソケットに繋いだ。マニュアルには充電時間に関する記述はないが、それは、バッテリーの充電残量や寿命により充電量は異なるものと推測し、出発する日の朝まで充電することにした。なお、過充電による問題有無は分からないので、後日、キャンピングカーのビ
ルダーのVANTECHに問合せしよう。
②冷蔵庫を冷やす:
サブバッテリーの充電と並行して、冷蔵庫を予め冷やしておきたいため、メインスイッチを入れて、最大冷蔵レベルで冷やし始めた。キャンピングカーの装備の中で、消費電力が大きいものは冷蔵庫と思われ、翌日からの旅の中で、サブバッテリーの充電容量の消費を出来るだけ抑えたいと考えたためだ。
③水の準備:
先ずは清水用の水を満タンに入れたポリタン(20リットル)をキャンピングカーに積み込んだ。そして、生活水用の水はキャンピングカーの内蔵タンク(87リットル)に入れるのだが、庭の散水用の水道の蛇口につないだホースを伸ばして、キャンピングカーの外側の栓を開けて、タンクの半分程度まで注水した。
「キャンピングカーの旅」に必要な以上の電気、冷蔵庫、水の準備が揃った後、ちょっと遊び心で、リズミカルなフレーズの“電・冷・水”を考え付いた。今後、これを唱えれば、必要な準備項目をうっかりと忘れることはないはずだ。
その他に、プロパンガスについては、キャンピングカー購入時に、ガスボンベにはかなりの量が入っているとの説明を受け、最初の「キャンピングカーの旅」では大丈夫だと判断した。
それに先日、ガソリンスタンドで軽油を満タンにした時に、タイヤの空気圧をみてもらったので、キャンピングカーに多いタイヤのバースト問題も起きないだろう。
普通のクルマで旅に出る時に比べて、キャンピングカーで旅に出る際の準備項目が多いことに驚きながらも、それは楽しみのような、旅に出る前のルーチンのような感じがしてきた。
作品名:悠々日和キャンピングカーの旅:①伊豆半島 作家名:静岡のとみちゃん