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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:①伊豆半島

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■初めての「キャンピングカーの旅」に出るための準備
 旅先で妻に不安を抱かせないように、キャンピングカーの装備類の操作手順を確実にマスターすることにした。そのためには、自宅のカーポートに停めたままになっているキャンピングカーに泊まり込み、マニュアルを見ながら実際に操作してみる“宿泊シミュレーション”をすることにした。多少の“わくわく感”を抱きながら、インスタントだけどコーヒーとポテチを持参して。

 先ずは、サブバッテリー(キャンピングカーの居住空間の装備やライト等に電気を供給するバッテリーで、自動車用のバッテリー(メインバッテリー)とは異なる)の充電量如何で、装備類の作動に影響が出ないようにするために、自宅から外部電源(100V)を接続した。
 次に、車外からの準備になる生活水(食器洗いやシャワー用の水)と清水(料理や飲料用の水)を準備した。
 最後に、エントランス(キャンピングカーの居住空間への外部からの入口)の右側のギャレー(キッチン台で、シンクやガスコンロを含む)の前面の電源メインスイッチを入れて、以下のひとつひとつの装備の操作手順の確認を始めた。

 ①生活水と清水:
 最初に集中スイッチパネルのポンプスイッチを入れて、フォーセット(蛇口)のレバーを回せば、タンクの中の水中電動ポンプが作動して水を吸い上げ、蛇口から水が出るしくみで、生活水も清水も、そのとおりに水が出ることを確認した。
 ただ気になったのは、生活水の蛇口から出る水量に比べ、清水の水量が著しく少ないことだった。シャワーにも使用される生活水は2連ポンプ(2つのポンプが直列につながっていて、供給水量が多く勢いもある)だが、清水用のポンプはひとつなので、それによる水量の違いなのかもしれないが、それにしても、清水の水量はあまりにも少なく感じた。
 しかし、最初の旅に向けては、そのレベルでも差支えがないと判断したが、旅が終わった後、キャンピングカーショップに問合せることにした。

 ②ガス台:
 先ずは車外から外部収納庫を開けて、その中のプロパンガスのボンベの元栓を開けた。車内のキッチンに戻ってから、ガス漏れ警報器を作動させ、集中スイッチパネルのガスリモートスイッチ(電磁バルブの開閉スイッチ)を入れて、火力調整ダイヤルを回しながら点火スイッチを押すと、カチンカチンと音がして、ガスが点火。二口のコンロとも点火の確認が出来た。
 そしてマニュアルどおりに、レンジフードのライトを点灯させ、ファンを回して、やかんで湯を沸かしてインスタントコーヒーを作った。いつもの味だった。
 それにしても、湯を沸かすだけなのだが、幾つもの操作があり、その順番もあり、直に慣れるだろう。

 ③蛍光灯:
 夕方だったが、全てのシェードで遮光し、薄暗くなった車内で、全てのライトを点灯することにした。
 先ずは、ギャレーの前面にあるメインスイッチの横のスイッチを入れるとダイネット(キャンピングカーのリビングスペース)の天井近くにある左右の4つのダウンライト(ハロゲンライト)がオレンジ色に点灯した。良い感じでダイネットを照らしてくれた。
 キッチンの二つのライト(蛍光灯、LEDライト)、ダイネットのライト(蛍光灯)にテーブルライト(蛍光灯)、そしてスポットライト(ハロゲンライト)、以上の全てのライトを点灯すると、昼間に見たダイネットが居心地の良い雰囲気の居住空間に変わった。旅先で何日間も居住することになるパーソナルな空間に、キャンピングカーのオーナーとしての満足感を感じた。
 ただ、低いワット数の蛍光灯の明るさは微妙で、全てを点灯しても、初老の私にとっては、本を読むには少し暗く不満だった。後日、読書用のLEDライトを取り付けることにした。

 ④AC100Vのコンセント:
 ダイネットやキッチンには合計3カ所6口のコンセントがある。サブバッテリーの12Vを100Vに昇圧するインバーター(1500Wの容量)のスイッチを入れれば、家電が使える。全てを確認した結果、どのコンセントも問題なく機能した。
 これ以外にDC12Vの2口のコンセントもあり、車用のシガレットと同じ機能で、これも問題なく使用出来た。
 サブバッテリーの充電容量は2色のランプ(緑と赤)でチェック出来るようになっている。マニュアルによれば電圧管理とのことで、外部電源を外して確認したところ、緑色のランプが点灯した。実際に電気製品を使ってみて、電圧がどの程度低下するのか、旅先でチェックすることにした。

 自宅では、蛇口のレバーを回せば水が出るし、ガス台のボタンを押せば火が付き、明るさの調整が出来るLEDライトで部屋はちょうど良い明るさだ。それに引き替えキャンピングカーでは、多少の面倒くさい手順に、期待レベルより少し低いレベルのものもあり、その不便さを先ずは楽しむことにした。
 しかし、不満な部分については次第に慣れてしまうかもしれないが、どうしても不満が残る部分についてはDIYで改善することになるのだろう。