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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:プロローグ(後半)

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■キャンピングカーの装備について
 雑誌によるとキャンピングカー「ジル」は、幕の内弁当にたとえられ、装備類はかなり充実しているようだ。ちなみに、妻が好きな弁当は幕の内弁当で、私はカキフライ弁当のように何かポイントがある弁当が好きだ。好みの異なる夫婦の旅が間もなく始まる。
 数日間にわたって、装備類の確認を進めたところ、幾つかの不具合と思われる箇所を発見した。
 たとえば、清水の蛇口からの水量はかなり少なく使用に耐えない。窓のシールドがキッチリと収納しにくい、ダイネットの中のライトのカバーに割れが見つかった。ショップ側と話をしたが、それら込みの購入価格との説明だった。それならば、不具合を修理して、その分を価格に乗せて欲しかった。私にとっては初のキャンピングカーなので、自分で修理するのはたいへんな気がするし、追加で修理費が掛るのは予想外の出費になる。決定的なダメージではないので、使ってみながら、修理することに決めた。
 電気製品を使用していると、インバーターから“キーン”と甲高い音がしてきた。多分、サブバッテリーの電圧が低くなっているからだと思われるが、その音の発生は異常なのかどうか、ショップに問合せたが、回答はなかった。そこで、「ジル」のプロバイダーのバンテックに問合せたところ、親切且つ的確に対応してくれた。
 ジルはフル装備ではあったが、ただひとつ、エンジンが止まっている時にサブバッテリーで作動するダイネット用のエアコンは無かった。かつては、このエアコンが装備されているキャンピングカーは少なかったが、このところ、夏の快適性を求めて、エアコンが装備されたキャンピングカーが登場し始めた。その分、サブバッテリー等が強化されている。
 これについては、暑い時の車中泊は一体どうなのか、先ずは体験してみることにした。厳しい結果ならば先ず、暑い季節は北上するとか、標高の高い場所に行くならば、エアコンは不要になるのだろうが、果たして上手くゆくのかどうか、旅を重ねながら考えてみよう。
 これから始まる旅で、車内での生活のし易さを追求することになるのだろう。
 たとえば、快適性を求めるためのDIY、スペックアップのためのDIY、経年劣化のメンテナンスのDIY等々、それらを通じて、キャンピングカーをより深く知るきっかけにもなり、愛着が高まってゆくのだろう、か。