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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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続 神ってる(Aino SPINOFF 2)

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其の⑫ 新車トラブル



 一週間前に、愛音が車を買い替えた。
「車は調子どう? すごくよく走るんじゃない?」
「それがね、あんまり走らないのよ」
「そうなの? 新車でしょ」
「なんかピーーって警告が出て、スピード出せないの」
「それはすぐ、車屋さんに持って行った方がいいぞ」
「そうするのも怖くて乗ってないんだ」
「オレが見てやろうか?」
 私たちは、愛音の家のガレージに停めてある、新しい軽自動車を見に行った。私が運転席に座って、彼女は助手席に乗った。私はエンジンをかけてみたが、ちゃんとスムーズに始動する。エラー表示も出ていない。
「その前はちゃんと走ってたのか?」
「最初から重たい車だなって気がしてたけど」
「一番左のペダルは踏んだ?」
「左? うん、ブレーキペダル?」
私はピンときた。愛音のことだから、勘違いしてるに決まってる。私が言ってるのは、パーキングブレーキのフットペダルのこと。
「愛音。この車、サイドブレーキが付いてないことに気付いてる?」
「え? サイドブレーキ?」
「前の車には、シートの横にレバーがあったでしょ」
「なんか棒があった」
「使ったことないの?」
「あるよ。駐車中に引くんでしょ」
「じゃ、この車はどうしてるの?」
「ないからいいのかな?って思ってた」
「あるよ」
「え? どこに?」
「そこ」私は運転席の床を指さした。
「え? どのこと?」
「ペダルが3つあるでしょ」左足でちょんちょんと触って見せた。
「あれ? 本当だ! 3つもある」
「ハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・!」
「なんで? なんで3つあるの?」
「ハハハハ・・・これがパーキングブレーキだよ。サイドブレーキの代わり」
「なにそれ? 知らんかった」
「気付いてなかったのか。ブレーキがかかりっぱなしになってるんだ」
「知らん間に踏んでたんかな? やっぱり踏んでないと思うよ」
「で、もう一回踏んだら解除だけど。ひょっとして買った初日から、ずっとそのままだったってことだな」