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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「オオカミ婆ちゃん」なのか

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 私は必死に頭をひねって答えた。
「そうですか。それじゃソーシャルワーカーさんとよく相談して検討させてください」と言ってその場を逃げ出した。

〈アア、これから大変だナ〉ヤブ田の心は重くなった。
母に相談するのは無理である。
ズボラな兄貴と相談しなければならないし、うるさ型の姉の意見も尊重しなければならない。

 そう考えると、コンビニのプリンか、ジャージー牛乳プリンかどころの問題ではない。
103歳の母の再出発に関わる重大問題である。

〈日曜日のプリンもあと何回かなあ?〉
少し寂しい気持ちで、病院を後にした。