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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「オオカミ婆ちゃん」なのか

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「オハヨー、またプリン持ってきたよ。」と、車椅子を押して部屋に戻った。
私と二人だけになると、母は独り言を大きな声で繰り返した。〈やはり、第三者が同席する方がまともになるらしい〉

「酒屋に行って、届けてもらいましょう。皆、集まるのは楽しいからねえ。」
さっぱり意味が分からない。その後も、私との会話はほとんどなかった。

ジャージー牛乳プリンは、コンビニプリンに比べて、黄色味が少ない。クリームが多いのだろう。
舌触りも違うのか、いつもより食べ方が遅い。
三分の一ぐらい食べると、首を横に振って、「もういい」と言った。〈ジャージー牛より、ホルスタインのほうがよかったか?今は見る影もないけど、若いころは母も立派なホルスタインだったらしいから〉