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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「オオカミ婆ちゃん」なのか

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 この時間、安息日の人が多いのか、イスラム教徒がいるのか、そこそこの混み具合である。

 突き出しに、どういうわけか、天津甘栗が2個出た。この店の看板なのだろうか。

 ランチメニューは寿司とそばのコンビネーションでボリューム感がある。
それに決めた。
寿司は、寿司屋のように握りたてとはいかず、冷蔵庫に保存されたのが待ちくたびれて出てきたようだったが、ソバは桜の香りがしておいしかった。
ま、どこでもそうかもしれないが、茶わん蒸しが一番無難で美味しかったのである。

 店内は大混雑ではなかったので、食後のコーヒーを頼んだ。
これも入れたてではないが、何度か温め直したようで、しっかりした味わいだった。

 コーヒーを啜りながら、ヤブ田は静かに、最近の自分の行いを振り返り、明日への意欲を確認して席を立った。

 リーズナブルなプライスである。
コスパの良さに満足してヤブ田は帰路に就いたのであった。
〈次回の安息日には、あのイタリアンの店がオープンかクローズか必ず確認しておこう〉