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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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「オオカミ婆ちゃん」なのか

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「朝は食事召し上がりましたか?」と聞くと、
「ハイ」と、うなずいた。
「何か特別カロリーの高いものでも食べましたか?」と言うと、本人ではなくご主人が答えた。
「いや、私と同じもの食べましたからわかりますけど、そんなに高カロリーは食べてませんね。卵は卵焼きで二切れだし、もっとも私は4切れ食べましたけど」
〈あんたの事きいてないんだけど。奥さんのことで精一杯なんですよ〉

「ところで奥さんは、お酒は飲みますか?」と念のため聞いてみた。
今度もご主人が答えた。
「そうですね。女房はほとんど飲みませんね。私は一緒に飲みたいんですけど」
奥さんは傍でかしこまっていた。

「そうですか、何でしょうね。それじゃ、甘いものをしょっちゅう食べるとか、肉の脂身が大好きだとか、いかがですか?」
〈今度は本人に答えてもらいたい。ラッシャー板前さんはちょっと黙っててほしい〉
私の祈りが通じたのか、奥さんが答えてくれた。