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HERRSOMMER夏目
HERRSOMMER夏目
novelistID. 69501
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* シュトルム文人交遊録: 恩寵と秘蹟の物語より

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 ⑴ Mainland Invasion der Allierten müßte in diesem Jahr anfangen.
「イギリスを発信基地にして、英米軍によってなされるのだ」
 ⑵ Aus der Bestimmungs-Basis in England sollte es durch die anglo-amerikanischen Truppen getan werden.
 「上陸地はフランス領。わがほうは敵軍部隊を満潮時に壊滅する」
 ⑶ Die Landungs-Bereich ist an französischem Erritorium.
Wir wollen die feindliche Invasion gerade bei Flut zerstören.

ヒトラーは云いおわると 将軍たちの顔を見渡した。
 Als Hitler sagte, sah er die Gesichte der Generalen.
皆、黙っていた。ロンメルも口を開かない。
 Alle blieben still, Rommel war auch .
問題は 敵がフランスの何処に 上陸するかにある。
 Das Problem ist, wo in Frankreich landet der Feind.

*- * - ))) 上陸地は .
    すると ロンメルは云った。最近は、カレー海岸地区への敵の爆弾投下量が激増していることを報告申し上げたい。
 So dann sagte Rommel; Ich möchte berichten, dass Bomben-Abwurf der Feinde auf den Curry Küsten-Distrikt nun sehr dramatisch streng ist.
Übersetzt von; HERRN*SOMMER-NATSUME

     * - ) )) *

夏は夜。 月のころは さらなり。 闇もなほ・・
  Im Sommer , Ich mag die Nacht gern,
Nicht nur wenn der Mond scheint,
Sondern das Dunkel auch...

蛍のおおく 飛びちがひたる・・、雨など 降るも をかし。
   Als die viele Glüh-würmchen einander die Wege
In ihren Flugen kreuzen, oder
Als regnet es auch...;
Das mag ich auch so gern...

     *- ))) * 秋は 夕暮れ :

 秋は 夕暮れ。 夕陽の射して 山の端の いと近く なりたるに  
 烏の 寝どころへ行くとて 三つ四つ 二つなど 
   飛び急ぐさえ あはれなり
  Im Herbst, es ist die Schönheit des Abends , der mich
zutiefst bewegt;

Als ich die Krähen nach ihrem Schlaf-Platz zu weit zu suchen
In Zweien ,Dreien, und Vieren sehe,
Während die untergehende Sonne ihre Strahlen aussendet, wie es
So schön in der Nähe des Landes, um den Bergen dämmert.
*
まいて 雁などの列ねたるが いと小さく見ゆるは いと をかし
  Noch ist es herrlicher zu sehen, die Linien der Wild-Gänse mehr
Als klein in der Ferne über-zu-gehen.

日の入り果てて 風の音 虫の音など はた いふべきにあらず
 Und wenn die Sonne ganz untergegangen ist ,
Wie bewegend es ist zu horen. das Zirpen von Insekten oder
Das Seufzen des Windes..!

*- * - ) )) 冬は つとめて:

  冬はつとめて。 雪の降りたるは いふべきにもあらず。 
 霜の いと白きも、 また さらで いと寒きに 火など 急ぎおこして
  炭もて わたるも いと つきづきし。
  Im Winter, ich mag den frühzeitigen Morgen gern, und
Wie unsagbar schön die Schnee ist.!..

Aber ich liebe doch auch die blendende Weiße des Reifes, und
Die intensive Kälte auch an anderer Zeit,
Dann schnell zu feuern und Holz-Kohle hierher und dorthin zu holen , ist es sehr gut zu sehen...

      * - ) )) * :「源氏物語」より

    平安時代を代表する文学作品に、「枕草子」と並び、「源氏物語」があるが、これには翻訳もまた、多々、みうけられる。
 例えば、日本語訳には谷崎源氏(谷崎潤一郎)とか、与謝野源氏(与謝野晶子によるもの)とか、あるいは最近では、瀬戸内寂聴によるものなど多々ある。

 一方、英訳されたものでは、明治期になる末松氏の翻訳(1894年、明治27年)とか、大正期になるアーサー・ウエイリーの翻訳(1925年、大正15年)のほかに昭和期になったサイデンステッカー訳(1977年、昭和52年)などがよく知られているが、このうちサイデンステッカー訳は語数に拘泥し、みずからの訳が一番簡潔であると矜持している。
というのも、末松氏のは語数は少ないが、それは割愛した部分があるからで、他方、ウエイリーの訳は語数は多いが、完訳ではないのである。

 これに対してサイデンステッカー訳は原典を完訳しているにも拘らず、一番簡潔であると矜持しているのだ。
 とはいえ、複雑で微妙な言語芸術である文学作品の翻訳には、誤訳はつきもので完璧なものはないといってよい。それゆえ、真に作品を味わうには原典で読み、かつ理解するに若くはない。
    
 * - * ) )) :「源氏物語」冒頭 より