端数報告6
「見ろ! 法務大臣が、『これは執行できない』と、はっきり明言したんだ!」ということにされちゃっている。
という話なんだ、これ、実は。詳しいことは今後の投稿でじっくり語っていきますしさらにさらに画像も見せていきますのでお楽しみに。
後は、やっぱりアストンマーチンか。もちろん考察を深めているが、ええとまず、斎藤勝裕てえやつが『毒の事件簿』という本にこんなことを書いているのは見せていたっけ。
画像:斎藤勝裕毒の事件簿シアンヒドリン アフェリエイト:毒の事件簿
まあこの本の話はしたよね。この嘘は、ウィキの情報を見たあなたにはもう通じませんよね。それはアクリルを作るための薬品として頻繁に大量に使うもので、《大学の化学研究室でもお目にかかることのないような特殊な試薬》などではない。《特殊な研究機関でなければ研究しないような物質》でない。そのカクテルが青酸カリとベルモットを混ぜてシェイクしたものだったため生まれてしまっただけのガセだ。
で、次に『カメラと戦争』。あの本をこう撮り直して、これが昭和の光学技術開発の本であること、アクリルが元は外国で開発された飛行機の窓のための素材で日本が後から真似たものであり、それが今では光学の分野にも使われカメラのレンズなどになる他、CDなどの光ディスクの情報を読み取るピックアップレンズにもなってるという、そんなことを書いた本だというのが見てよくわかるようにした。
画像:カメラと戦争アクリルの話
で、それからこんなのも見つけた。『零戦のしくみ』という本だが当時の日本のアクリルが敵のに比べて劣っていたことが書かれている。そんな話は前にもしたが、日本の軍部が学者に向かって「なんで敵に作れるものがお前らには作れんのだあ」とやっていたに違いないのがあらためてわかろう。
画像:零戦のしくみアクリルの透明度
でもって、これだ。また『にっぽん!歴史鑑定』だが、例の資料館が「これがアストンマーチンが日本陸軍が開発した暗殺用の毒である証拠だ!」と言って展示しているらしい東條英機の賞状授与とそれを報じた新聞記事。
画像:にっぽん!歴史鑑定新聞記事と賞状
なんだけど、前には気づかなかったものを後で見つけた。よく見るとこの新聞記事、
画像:にっぽん!歴史鑑定スラガ学光
わかりますか? 《スラガ学光》とちっちゃく書いてあったのである。光学ガラス! それだよ。それが、アクリルのことに違いない。有機ガラスと言ったって普通の人にはわからないから高額ガラスということにしてる。賞状の方には《多年ニ亘リ特殊理化学資材ヲ研究シ優秀ナル資材ヲ考案完成シ》なんて書いてあるんだがその〈特殊理化学資材〉ってのもアクリルに違いない。
暗号機エニグマを破った男の話などして、「暗殺用の毒を開発した人間が表彰されるなんてあるわけねーだろ」というのは前に書いたね。やはりこいつは高額ガラスの研究に対する実は国威掲揚のための表彰と見るのが妥当というところなのだ。
画像:ザ・コクピットアクリルの棺高額ガラス アフェリエイト:ザ・コクピット
あるいは、「東條閣下も褒章してくださったのだから気合を入れて研究しろ」と学者に言うための賞だったとか。とまあ、こんなとこかな。見せたのはほんの一部であり文章でも述べていくのでとーびーこんてにゅうど。もし紙の本になったら買ってね。