端数報告6
死んでもムショに入ってもません
さて投稿の再開だが、おれは死んだと思ってましたか? あいにくだけど、まずは生存の報告である。
むろんムショにも入ってません。おれはマジメにやることちゃんとやっていたのであり、だからその報告だけど、何しろずいぶん間が開いたので今回は番外編。おれが今まで何をしてたかの説明と今後の予告ということにする。
重ねて言うが、おれはちゃんとやることやってた。この書き直しをガッチリとしたものにすべく取り組んでたのだ。それにこれだけ長くかかった。
というのがここを留守にしていた理由だ。実を言うとこの書き直しは、紙の本として出版するのを想定している。と言っても別に本にしてくれる出版社のアテがあるわけではないが、向こうが見つけてコンタクトを取ってきたらそのときは、というわけだ。ために一応ブログとして書くけれど、ちょっと直せば本の原稿にできるよう考えながら書いているわけ。
だからきちんと順序立てて、ということにもしてるわけだが、前回まではおれがブログを始めるまでと、GHQ陰謀説を詳しく知った時にどう思ったかという話だった。だからササッと書いて出してしまえたのだが、この先は違う。
ここからほんとに順序立てて、しっかりしっかり論じていくのだ。でもってこれが思ったよりも大変な作業で、ひとつ書いても後で資料を読んでいるうちそれまで見落としていた記述にぶつかることになったりする。でもって一度前に戻って修正せねばならなくなる。
それをそのままにしておくと、後で直そうとしても忘れてなんだかわかんなくなっちまうに決まってるからね。ひとつ正さねばならないことが出来たら正さねば先に進めぬ。かつての泥縄考察のときは「へえ。これ見ると、おれが前に書いたことは間違いということになるな。でもあれ、どこにどう書いたんだっけ。まあいいや、忘れちまおう」なんてんでよかったんだが今度はそうはいかないからな。
で、それだけでもう大変。それがたびたびなもんだからもうたまったもんじゃない。
帝銀事件の資料は限られている割に、嘘は多いし頭のおかしな人間が書いてるとしか思えないのや、読みにくかったり曖昧模糊だったりするものばっかでグリ森事件よりも遥かに手ごわいのだ。おまけに政治は絡んでやがるし戦後の闇も絡んできやがる。グリ森事件は明るくおもしろいけれど帝銀事件は退屈で暗い。これをほぐして読んでおもしろいものにしたうえ、誰の口にもおれの考えで決まりだと言わせるものにするのがどれだけ難しいことか。
ただ書き直すだけなんだからすぐにできるとおれも最初は思ってたんだがまるで大間違いだった。始めた時にはグリ森事件なんかより事件そのものは単純だし、前の泥縄考察でも読んだ人間みんなすぐ納得したようだから簡単だろという考えでさえいたんだけどね。
けれど完璧を期すとなるとなかなか。そうなりそうということに途中で気づきもしたもんだからいったんやめて一項ずつ書いて出しするのでなくある程度固めてから出すことにしたのね。それからセッセと書いてやっといま一区切りがついたところ。
で、まだ半分てとこだがこれだけまとまりゃ出せるだろう、というので投稿再開なわけだ。しかしなんだね、本にするのに関係ないからこの書き直しでコロナの話もしなかったけど、今回は番外編だから。もう今ではまったく別の風邪ウイルスが生まれてマスクなんかモノともせずに広まっていて、人が肺炎になって死ぬのはコロナではなくそのウイルスの風邪ということになったみたいじゃん。そういうことになったときが本当の終わりなんだろという話はおれは前にしてるはずだが。
だからそうなってるというのに、政府は嘘をつき続けてる。〈ツチノコ株〉だの〈ネッシー株〉だのみたいなこと言うほとんどこんな、
画像:中沢健
学者にテレビで「いる可能性があります」と言わせることで。「いる可能性があります」と言うだけでいる可能性がないものもいる可能性があることにできるんだからほんとにこういう人達はいいよな。どこまで続くんだか……。
ま、そんな話はいいや。今後の予告だが、そうだな、ええと、おれが帝銀のブログを始めて最初の頃にした話で、【残されたカネの謎】ってのがあったでしょう。犯人が盗んでいったカネのそばに、もっと大量の現金があった。カネ目当てならこれを残すはずがない。だから事件はGHQの実験なのだ!っていうやつだ。佐伯省・著『疑惑』って本にやっぱりこんなことが書いてあったりするんだが。
画像:疑惑残されたカネの謎
しかし、まだ昭和で平沢も生きてた1980年にテレビで事件をドラマ化したものがあり、それを見ることができたので再現シーンをカメラで撮ってやることもできた。犯人が肩に掛けてたバッグが札束を16個に半リットルの瓶など入れたらもう一杯のはずになるのがより明確になったのじゃないか。
画像:ドラマ帝銀事件犯人のバッグ
もちろん、文も書き直してるぞ。そうやって文と画像で【平沢冤罪】と【暗殺実験】の話がいかにバカげているかをより疑いのないものにしていくのだが、今回は予告なので画だけ見せよう。たとえば、弁護士の遠藤誠が大槻ケンヂに言った【居木井警部補の占い】という話があるね。
『にっぽん!歴史鑑定』の番組でも、自称ジャーナリトの大谷昭宏てえ先生さんが、
「実はこの刑事(居木井のこと)はあ、そのう、ちょっと占い師に凝ってたんだってな話があってですねえ、平沢という具体的な名前までもですねえ、その占い師から聞いたんだと、いう話があるんですけども」
と言うと田辺誠一が、
「占いですか!」
画像:にっぽん!歴史鑑定占いの話
と叫ぶところがある。が、〈平沢を救う会〉初代会長・森川哲郎の本を図書館からまた借り出してこう撮ることで、その話がこいつの本ではどう書かれているかハッキリとわかるようにした。この通り、その占い師が居木井の名前の名刺の裏に「明鑑を感謝す」と書いたものを客に見せていただけなのだ。御用とお急ぎのない方はどうぞゆっくりと読んであそばせ。
画像:森川哲郎獄中一万日・遺書帝銀事件占いの話
〈救う会〉の森川と言えば、他にこんな話もある。【法務大臣がみな平沢の死刑執行の判を押すのを拒んだ】という嘘があるが、やっぱり大谷昭宏の野郎が田辺に、
「どの法務大臣もですねえ、その、ひょっとしたら冤罪じゃないかと、いうことがですね、頭をかすめたと思うんですね。『命令書の中に入ってたけども、平沢死刑囚だけ除いた』と、『これは執行できない』と、言った法務大臣もですねえ、現にいたぐらいですねえ、皆さん逡巡なさって。(略)」
画像:にっぽん!歴史鑑定これは執行できない
だとか言いやがるんだがそれが森川の本ではこう。
画像:森川哲郎獄中一万日法相の公約
国会で時の法相に対してこんな感じに、
画像:究極超人あ〜る校長に迫る用務員 アフェリエイト:究極超人あ〜る2
「あなたがハンコを押さなければよいだけの話じゃないか」と迫ったやつがいたのだが、法相の応えは「慎重に対処したい」というものだった。それが森川の本では、