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詩集 season~アンソロジー~紡ぎ詩Ⅶ

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空の彼方から星が堕ちてくる
緩やかに ゆったりと大きく弧を描いて
流れる星たちは流星群
わたしは そっと手を伸ばし 
天上にちりばめらた星たちに触れようとする
でも 
当たり前だけど 
指先すら星にかすりもしない

流れ星に願いをかけると叶うという
今夜 あなたは何を願いましたか?
夢の実現 大切な人の幸せ 家族の健康
けれども
流れ星は不吉だと考える国もあるのです
そのことを知っていましたか?
幸せって 何だろう
わたしは時々 考えます
誰もが思い描く幸せや夢のかたちはそれぞれ違う
わたしの幸せが誰かの幸せとは限らないし
誰かの幸せがわたしの幸せではないのです

それでも 
この広くて大きな地球ほしで生きるたくさんの人たちが
「幸せ」であれば良いと願います
皆が皆 それぞれ胸にいだく夢を叶えられたら
それはきっと とてもとても素敵なことでしょう
善人ぶるつもりはありませんが
わたしが望む幸せは そういうものです
あっ
また一つ小さな星がビロウドのような紺色の空を
ゆっくりと流れてゆきました
あの星はどこへ向かうのでしょうか
きっと とてもとても良いところでしょう
堕ちてゆく星だって
きちんと幸せになる権利はあるのです

今日 わたしは祈りました
空の向こうへ消えた星たちが安らかに眠ることを
そうしたら 神様はおっしゃいました
堕ちた星の安息を願うなら
星たちの欠片を集めて首飾りを作りなさい
それはきっと とてもとても綺麗なネックレスになるだろうと
だから
わたしは海の向こうに堕ちた流れ星を一つ一つ拾い上げ
首飾りをつくりました
そうして 友達がいないと泣いている淋しい女の子に
それをプレゼントしました
小さな女の子の胸元でまばゆく輝く星たちも
とてもしても幸せそうでした

今夜 あなたは流れ星に何を願いますかー
 
☆ご報告ー【アルファポリス「第10回BL小説大賞」】において奨励賞を受賞しました(≧▽≦)

皆様、こんにちは。
 今日は、とても嬉しいご報告があります!
 私自身もまだ信じられず、夢を見ているようなんですけど、、、
大手小説サイトアルファポリスで開催されていた「第10回BL小説コンテスト」において
 私の作品「秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~」が奨励賞を受賞しました。


『お前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命に翻弄される高麗皇女 小説 秘花 開始』
小説 秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられな…

ameblo.jp


今日のお昼頃、アルファポリスからメールが来ていて、
ーあ、そろそろ審査結果が出る頃だから、結果発表かな。
と思って見たら、何と「奨励賞受賞の知らせ」だったので、ひっくり返るほど
愕いてしまいました。
正直言いますと、こんな大手サイトに自分のような実力も華もない人間が登録することさえ
無理無謀だと諦めていました。
では何故、登録したのかと言いますと、アルファポリスは「外部登録」といって他サイトに登録している作品でもURL登録ができるんですね。
それで、他サイトにあげている作品を登録させて頂いたんです。
コンテストに応募したのも、たまたまでした。
ただ、今までの色んなコンテストの審査結果を見ていた時、アルファポリスは
単に人気があるとか、読者数の多さだとかのみで審査するのではなく、
多方面から-例えば、コンテスト期間に開催される読者投票などでも
順位が低くても、入賞している作品は結構あったんです、、、
それで、「華」「実力」など多方面から見て頂けるのかなという印象はありました。
だとしても、今回、2,000作以上の応募作品から私の拙い作品を選んで頂けるなんて信じられません。

☆「母の声」

毎日の日課ブログの更新をしていると
突然ケータイが鳴り響いた
電話に出てみると 聞き慣れた声が飛び込んでくる
ーもしもし、ママぁ。
ちょっとだけ甘えた感じの声は末っ子だ
ー今、真っ暗な道を一人で歩いて家まで帰ってるんだ。
ある朝 電車に乗り遅れまいと最寄り駅まで自転車で急いでいた娘
道角の石に激突して 自転車は憐れ無残に壊れた
以来 毎日 駅まで歩いて通学している
夜道は何かと危ない
交通安全も心配だが 男児ならそこまで心配はしない
女子高生の一人歩きは感心しない
特に最寄り駅から我が家までの道程は
ここ数年で すっかり寂れてしまった
そのせいで 暗くなっても明かりらしい明かりもない暗闇が続く
私の心配を見透かしたかのように
電話越しの娘が言う
ーこうまで暗いと怖いから、このまま電話をつないだままにしても良い?
娘が帰宅するまでに更新を済ませておきたかった
そろそろ夕飯の支度だ
流石に そんな薄情なことは言えない
ー良いよ。
私はしばしパソコンを打つ手を止めて応えた
駅から我が家までは歩いて約15分
長いか短いかは 人によって受け止め方が違うだろう

電話越しに娘と他愛ない話をしている中に
ーそろそろ家が見えてきた。
心もち今までより弾んだ娘の声が告げた
ーじゃあ、もう切るね。
スマホの電源をオフにして またパソコンを打ち始める
ほどなく 娘の元気な声が響き渡った
ーただ今ぁ。
パソコンの向こうのガラス戸が賑やかな音を立てて開く
ーママ、ありがと。お陰で怖くなかったよ。
制服から普段着に着替えながら 娘のお喋りは続く
ー不思議だねぇ、ママの声を聞いているだけで安心できるんだ。真っ暗闇でも全然怖くないの。
娘の話は延々と続きそうだ

パソコンを打つ手は止めないまま 私は考えた
そういえば 私自身この歳になっても 
いまだに高齢の母の声を聞くと いつだってホッとする
母親の声というのは 娘にこの上なく安らぎを与えてくれるものらしい
うーん 母親とは実に良きものだ
もちろん 私のことではなく
この世の「母」と呼ばれるすべての女性たちのことである
娘よ
あなたに大切なことを気づかせて貰ったようだ
ありがとう

☆「開花までのカウントダウン」

今年もまた白木蓮の季節がやってきた
大好きな白い花は少しおおぶりで
豪華な花を樹に幾つもつける
両手のひらをふっくらと合わせたような形の花が
一斉に咲き始める頃
白木蓮は春の訪れを本格的に教えてくれる

思えば
この花が咲く季節には
子どもたちの卒園・卒業式があり
いつも白木蓮の前で記念撮影するのが恒例だった
懐かしい想い出のアルバムをめくれば
いつだって この花たちが想い出を彩ってくれている
あたかも飛翔する天人が撒くという散華にも似た白い花びら
そっと顔を近づければ
得も言われぬ芳香が鼻腔をくすぐる

今 極寒の季節の日々にも
白木蓮の蕾は少しずつ膨らみ
来る季節への準備を着々と進めている
毎日 庭に出て蕾の様子を確かめながら
私の心も浮き浮きと華やいでくる
開花までのカウントダウン
花ひらいた瞬間の歓びを思い浮かべながら
特別な花だよりを今か今かと待ちわびる

外はまだ寒さ厳しい二月
大好きな花の咲く季節がやってくる

☆「夫へ」

思えば あなたと連れ添ってはや25年