ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座
私のような「言語障害モドキ」を克服するにはどうしたらよいのだろう。
結論から言うと、無口な人の「言語障害」を治すのはたいへん難しい。
なぜなら、言語機能は学習とトレーニングで発達するからだ。
無口な人は、しゃべらないため、言語機能はますます低下する。
下手でも、毎日しゃべっていれば、少しは改善されるが、しゃべらなければ、治らないのである。
それとは逆で、おしゃべりな人は、言語機能がどんどん発達する。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、話好きな人は、話すたびに言語機能をトレーニングしていることになるから、ますます上手になる。
いつだったか、NHKの「ためしてガッテン」でやっていたが、言語機能は、男と女では大きな差があるそうだ。
脳の働きが違うらしい。
経験的にもそれはうなづける。
男のおしゃべりもいるけれど、しゃべることに関しては、やはり女性がうわてである。
三〇分以上立ち話が出来たり、一時間も電話で話し続けるのは女性だけの特殊能力だ。
やはり、女は口から先に生まれた人が多いだろうし、男は、黙ってビールかなんか飲んでいるものである。
作品名:ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座 作家名:ヤブ田玄白