ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座
頭痛
たかが頭痛といって、バカにはできない。
鈍い痛みが長い間続いていれば、脳腫瘍の可能性もないとはいえないからだ。
しかし、はっきりした原因があれば、頭痛はあまり心配ない。
寝不足が続いていたとか、心配ごとがあるなどである。
私の場合なら、患者さんにクレームをつけられた時、ゴルフで大たたきした時、○○球団が三連敗した時などは、頭痛がしても病気ではない。
理由なく頭痛が続く時には、念のためということで、CTやMRIなどの画像検査を行うことになる。
脳や脊髄の断面図が写真のように描出される、魔法の検査法だ。
私が学生のころは、こういう便利な方法はなかった。まさに隔世の感がある。
しかし、脳の画像で、その人の性格まではわからない。
どんなに意地の悪い人でも脳のCTやMRIはきれいなことが多いからだ。
作品名:ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座 作家名:ヤブ田玄白