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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
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ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座

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まえがき


 テレビでは病気や健康の番組が花盛りだ。
映画でも医者や病気をテーマにしたものが多い。
それだけ、日本人は健康や病気に深い関心を持っているのだろう。

 そのせいか、平均寿命(2021年、世界人口基金発表)は男性も女性も、それぞれ82歳、88歳と世界一である。
ちょっと前までは、女性の平均寿命は85歳ぐらい、男性は80歳に届かなかったから、ここ数年間で日本人の寿命は目立って伸びたことになる。
因みにアメリカは男性76歳で世界50位、女性は82歳で世界42位である。日本が断然リードしている。
男女の差はどこの国も大体同じでアフリカなどの平均寿命が60歳〜70歳の国でも、女性は男性より6年ぐらい長生きである。
理由はいろいろあるのだろうが、女性ホルモンなどが影響しているのだろうか?

 これだけ寿命が延びると、病気の種類も多くなる。
病気については、テレビや新聞だけでなく、最近はインターネットで最新の情報を簡単に手に入れることができる。
しかし、それが本当に正しいかどうかわからないこともある。
一般の人は何でもウノミにすることが多いから注意しなければならない。

 その点医者は、病気を「身体で知っている」。 
自分でいろんな病気にかかったという意味ではなく、患者さんの診察や治療を通じて、自然に身体で覚えてしまっているのだ。
そういう生きた経験をお伝えするのも悪くないと思う。

 病気だけではない。
病院を受診してみると、病気がよくわかるようになる。病人の気持ちもわかるようになる。
それと、医療の仕組みや問題点が見えてくる。
本書では、病気だけでなく、医療一般について広く浅く、平易な言葉で書いてみたかった。

 筆者は、別のシリーズ「ドクター・ヤブ田の夢よもう一度」で、定年後の医者の日常生活を書いている。
本書はそれに対して、真面目に「医学」や「医療」を論じてみたつもりだ。
でも笑っていただいて一向にかまわない。
時々「クスクス」笑いながら、病気や医学のことを学んでいただければ、とても嬉しく思う。
それではどうぞ。