ドクターヤブ田の、血液型大研究
第6話-ABと相性がいいのは何型?
血液型と相性は本当に関係あるのだろうか?
私の同僚でSという男がいる。同じ病院で外科医をしているのだが、私とウマが合う。
映画が好きで猫好きなところも私に似ている。
この男がAB型だ。
この「血液型レポート」を読んで下さった熱心な読者から、「ABは引かれあうのでしょうか。」というコメントをいただいたことがあるが、確かにそういう傾向があるようだ。
そのSが、結婚した頃、能見正比古という人が書いた、血液型と性格、相性の本(たしか、「血液型でわかる相性」というベストセラー)を読んだという話をしてくれた。
Sも医者だから、血液型で相性が決まるなどという非科学的なことは信じてなかったはずだが、いざ自分が結婚するとなると、読んでみる気になったそうである。
その本には、Sと相手の女性との組み合わせは最高と書いてあったそうだ。
Sの奥さんもABだったのだ。
ご存じと思うが、ABとABの組み合わせは、日本人の血液型では、100組に1組という珍しい組み合わせだ。(ABは10人に1人なので、AB同士が一緒になる確率は10X10分の1、100分の1ということになる。)
Sはそのとき、とても安心したそうだ。(医者ともあろうものが、と私は思ったが)
その結果がどうなのかは、ご想像にお任せする。(Sが言うほど素晴らしい組み合わせでないような気もする)
作品名:ドクターヤブ田の、血液型大研究 作家名:ヤブ田玄白