ドクターヤブ田の、血液型大研究
今回の話は、血液型が結婚だけでなく、一般の人間関係つまり相性に関係するかどうかである。
昔、大学の研究室にいた頃、先輩のUさんは、研究室の助手採用の面接の時、必ず、血液型を聞いていた。
「どうしてですか?」と尋ねると、
「相性がわかるから。」という返事だった。
〈そんなバカな。U先生ともあろう人が・・・〉と思ったが、自分のまわりの人間関係を考えてみると、興味深いことに思い至った。
そういえば、私はT先生やO君、M君が好きだったが、彼らはみなB型だった。(Bとは相性がいいのだろうか?)
それと比較して、研究室で苦手だった人は、皆A型だった。〈不思議だナア〉
そのうち私は、UさんとUさんの上司の関係を思い出して、ハッとしたのである。
〈Uさんが、助手採用の面接で、血液型を聞くようになったきっかけは、自分の体験と関係あるのではないだろうか? ただ「相性がわかる」という以上の理由があったに違いない。〉
作品名:ドクターヤブ田の、血液型大研究 作家名:ヤブ田玄白