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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ドクターヤブ田の、血液型大研究

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 いくら話し合っても、証拠がなければ、どちらが正しいかわからない。、
「それでは、もう一度、検査させていただくということでいかがですか?」
と提案した。

「そうですね、そうしてください。」と、彼女は同意した。
続けて彼女は、
「いつやりますか?こちらの指定した日時にお願いできますか?」と再び迫った。(この調子だと、やはり、B型かもしれない。私はまた不安になった)

「そうですね、もしよろしければ、今日検査して、後日、都合のいい日に結果をお知らせするのではいかがですか?」
内心の動揺を抑えながら、丁重に提案した。(このあたりは私の血液型の特徴が表れているようだ)

彼女は笑顔で、
「ハイ、わかりました」
と返事してくれた。
ほっとしていると、傍らの看護師に向かって、
「じゃーサ、どこで採血してくれるの?」
と別人のような口のきき方になった。

ここに至って、私は確信した。
私に対する態度と看護師に対する態度の大きな隔たり、この二面性こそ、AB型の特徴かもしれない。
(医者に対する態度と、医者以外の医療従事者(看護師など)に対する態度に違いがあるのは、患者さん一般に見られることで、特に驚くことではないが、この人の場合は、違い過ぎる。)

絶対にB型ではない、と思った。