小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

冬の思川

INDEX|2ページ/8ページ|

次のページ前のページ
 

焼き肉店



店は普通の方なら
明るい店なのだが
僕は視力が悪いから
自分のつま先がやっと見える程度になる
君にはそのことは話してあった
君はすぐに僕の手を繋ぎ
店員の後を追ってくれた
まだ若いと思いながらも
介護老人そのままな姿に
僕自身が呆れ悲しくなる
焼き肉も自分では焼け具合が分からない
君は当たり前のように
カルビを焼いてくれた
黒いテーブルに黒い皿
僕にはたれが見えない
恥ずかしくて
それを君には言えなかった
僕はたれをつけずに
カルビを口にした
君は僕の目の前に
たれの皿を置いてくれた
その、さりげない仕草
「私の仕事は介護ホームの看護師ですよ}
と君は言った

作品名:冬の思川 作家名:吉葉ひろし