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端数報告5

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証券マン対牛若丸


 
先週ここに、
「オミクロン株なんて、来週には誰も憶えてないだろう」
と書いたがあの後あの話は、実際のところどうなったんだ? おれがああ書いた頃にはテレビは5秒おきくらいに、
「オミクロン株! オミクロン株!!」
とわめき叫んでいたけれども案の定、次の日くらいにパタッと途絶えてその後トンと呼び名を聞かない。おれが聞いてないだけで少しは言ってるんだろうか。
 
それに、あれ書いた頃にテレビは、
「大阪でオミクロン株が見つかりました! 数百万が感染のおそれが!!」
なんてことを確か言っていたように思うが、前回のログを投稿したあとまた図書館に行って、12月5日の朝日新聞を見ると、
 
画像:12月5日の記事
 
こうだ。大阪の妖精率は0.1パー? その恐山(おそれざん)のイタコどもは一体どこにいるっちゅうねん。
 
「オミクロン株、オミクロン株」と先週はやたらにうるさかった割には、
【その感染者が何百万もいるおそれがある】
と言うだけで、バタバタと人が死んでるとか、倒れて重症となっているという話ではなかったようにおれは思うが、実際のところどうなんだ? その致死率や毒性についての言及はなく、テレビはただひたすらに、クラスターがどうのこうのという話しかしなかった。
 
ならそんなもん座敷わらしだ。とは思うけどしかしそういう変異体が本当にいるものとしよう。けれどもたとえ感染しても、別に死なないし熱を出して倒れるというわけでもない。「へっくしょん」とクシャミするだけというだけのことであるようならば、アメリカなどでは、
 
「ガッド・ブレス・ユー」
 
と言っておしまい。それでいいはずである。おれは前回、『罪の声』映画版の、
 
画像:ギン萬事件犯人一味反省会 それを覗く店員 アフェリエイト:罪の声映画版
 
この反省会は『レインボーマン』の〈死ね死ね団〉の反省会以下だという話をしたが、オミクロン株とやらの毒性がもし、
 
 
   【普通の風邪以下】
 
 
ということであるなら、何も心配することないじゃん、ということになるはずである。あらゆる風邪はタチの悪い風邪であり、〈タチのいい風邪〉というのはないのだけれど、〈特にタチの悪い風邪〉と〈そうでもない風邪〉はある。コロナは発生した時点では、まあ確かに特にタチの悪い風邪ではあったらしかった。
 
だが明らかにその後すぐ、そうでもない風邪になっている。世界に200ある国のうち、半分以上が平均寿命40歳そこそこで、40歳以下の国すら何十もあるのが現実だ。そういう国で肺炎で死ぬ人間の数は2019年まで数えられていなかったのが今はカチカチとカウントしてる。
 
【新型コロナは人類史上最大の災厄】
という嘘をなんとか続けるために。だから本当は例年と変わりのない数の死者が外国で出てることになってる。ただそれだけの話だ、これはどう見ても。腐れエリートがこんな顔して、
 
画像:死者連続30人未満の見出し
 
「ボクもアナタもこれでみんなが新造人間キャシャーン。カーッコいーい!!」
 
ということにするだけのために皆がマスクを着けさせられてる。中でもそれを言う自分が〈キャシャーンズ〉の中でいちばんカッコいいことにできると思ってしまえるんだから、勉強ができる人間の頭は違うよ。
 
なんてなことをここに再三書いてきたけど、風邪のウイルスは無数の変異体を作り出す。それが覇権闘争をして、勝ったものが流行する――そんな話は昔から、別に勉強できない人にもなんとなく知られてきていた。おれもよくわからないけどそういうものらしいというのは知ってたし、あなたも前からよく聞いたりしてたでしょう。その覇権闘争に猛毒を持つ変異体が絶対的に不利なのは素人にもわかることで、AKBなんとやらとか、ノギザカかんとやらの新メンバーにドブスとか、陰気なのが間違って入っちゃったようなものなんだから、もし万が一ジャンケンとかに勝っちゃって〈センター〉の地位を獲ったとしてもすぐダメになるに決まってる。変異体の寿命なんてそもそも長くないんだろう。ナントヤラ株というのが仮に一時的に〈センター〉を獲っても、すぐまた別のたいして毒性の高くない変異体が取って代わるのに違いない。
 
――と、まあ素人考えだが、そう思ったのでおれはこないだ、
「ナントヤラ株の名前なんか来週に誰も口にしているもんか」
と書いたわけだがハテサテ実際のところどうなんでしょね。どなたかテレビでグニャグニャしたこと言っている学者先生に訊いてみちゃあくれませんか。
 
ついでにこの、
 
画像:10月の縮刷版記事
画像:10月の縮刷版
 
数字についても、誰か訊いてみてほしいもんだ。10月の縮刷版をやっと見れたのでさっきの朝刊と一緒に撮ったんだが、妖精率が一ヵ月で10分の1になっている。けどこの頃にテレビが言っていた数と明らかに違う感じだよな。
 
『罪の声』の映画版には、
 
画像:縮刷版を見る星野源
 
このように、星野源演じる男が図書館で〈ギン萬事件〉当時の記事を縮刷版で読む場面がある。同じようにこれも長く保管され、日本のどこでも誰にでも、見ようと思えばおれが撮って見せたものをタダで確かめられるわけだ。だからあなたも自分の眼で見て、ひとつひとつを自分の手で計算し、それぞれの週の平均と比べてみてはいかがだろうか。
 
この数字こそが真実であり、この数字だけが真実だ。対してコロナ学者の言葉は、何もかもがグニャグニャである。変異体のクラスターがどうのという話など、グリコ社長の娘の名前を犯人が知っていたからグリコへの怨恨なのだと言うようなもんと何も変わらん。グリ森事件の特別合同捜査本部長・四方修の、
 
画像:四方修の画6つ
 
これと同じように全部グニャグニャ。この番組の放送後に何やら「反論」として、
 
画像:捜査員300人の証言288-289ページ
アフェリエイト:捜査員300人の証言
 
NHKに手紙を寄越してきたとかで、それがこの本の次のページに、
《文面は以下の通りである。四方氏の反論の機会であるので、そのまま記す》
として載っているのだが、読んでみるとこれがまたまたグニャグニャの極み。
 
もっとも、「反論」はまるでダメだが、番組の方で大津サービスエリアの〈F〉について言ったことだけはおれは四方が正しくNHKが間違っている――つまり上に見せた画の、
《キツネ目を追っかけて行ってそっちが手薄になって》
といったとこだけは正しいと思うが、その話はまた別の機会にゆずろう。ともかく、それ以外はグニャグニャだな。どのくらいにグニャグニャと言えば、こないだ見せた『闇に消えた怪人』の本の、
 
画像:闇に消えた怪人140-141ページ株価操作説
画像:闇に消えた怪人表紙
 
このページみたいにグニャグニャ。
 
てわけで、また株価操作の話だ。ふたたび見せたページのグレーで囲ったところ、 
《それがなあ。各証券会社とも顧客の秘密厳守とか言って、差し障りのない話しかせんのや。ろくな資料も出さんし、あれじゃ、捜査令状を出しても、何も出て来んやろ。そりゃ証券会社にとって、顧客情報の漏洩は致命的かも知れんが、もう少し捜査に協力してくれてもなあ……》
作品名:端数報告5 作家名:島田信之