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画像:罪の声326-327ページ素人のような言い訳を
アフェリエイト:罪の声
 
などと言う。バカか。
《吉高は足がつかないように大量の株を買うのが難しかった、などと素人のような言い訳をする始末で》
だって? いやそんなもん、【難しい】でなく【不可能】なのが素人にもわかるだろう。ネットに出された他人の小説を盗用すんのと同じだって。そのうえ、
《少なくとも、ギンガと萬堂では大量の空売りを仕掛けているはずで、》
だと? これだ。これがさっき書いた、
 
「ここにこういう仕掛けがあったに違いない」
「こうすればAはこう動くとBは読んでたに違いない」
 
というのと同じ論法である。警察の中で株価操作説を唱えて捜査していたのは捜査第二課の者達だったのだろうと思うが、その者らも同じこと、つまり、
 
「少なくとも、グリコと森永では大量の空売りを仕掛けているはずだ」
 
と言って徹底的に、事件の2年も前にまでさかのぼって株の動きを調べたけれど、何も出てこなかった。
 
に違いないというのが株の知識などなくても、おれの頭で考えてわかる。つまりその線はハズレなのだ。株価操作説を否定するのに株の知識は別に必要ないのである。
 
 
 
コロナについても否定するのに、ウイルスの知識はたいして要らない。図書館に行ったついでにもちろん妖精率も撮ったが、
 
画像:11月21日の新聞
 
こうだ。あんま変わり映えしねえな。しかしこれを書いてる途中で、インターネットをぱたぱたと開けているとこんなもんが目に止まったのでカメラで撮った。
 
画像:11月29日のトピック首都の感染者18日連続30人未満
 
東京の感染者が18日連続30人未満か。しかしこれは〈感染者数〉が〈分数の分子〉なのに気づいていない人間が書いてるもので、一日に5千人も6千人も検査しての数字である。再三書いてきたように、志村けんが死んだ頃には日に千人を検査して妖精は65人というところだった。
 
今が30以下というのは【その半分以下になった】のでない。6000分の30ならば1000分の5なのだから【10分の1以下】なのだ。上の新聞の数値を前に書いたように700で割って妖精率の数字を掛けると、
 
 
   46789÷700×0.4=26.7
   39132÷700×0.3=16.7
 
 
となる。答が26.7に16.7ってことは、30未満だから合ってるよな。
 
ごく簡単な算数の話だ。しかし前週と変わらないのじゃつまらないから、
 
画像:8月と9月の縮刷版
 
この通り、8月と9月の縮刷版を見ることにした。10月の分はまだないので次のおたのしみだ。それに前に見せた最後が8月22日の記事だったが、次の29日がまたデータの掲載がなかった。てわけで、9月分だけしか撮れなかったのだが、並べると、
 
画像:9月のデータ3週分
 
こう。明らかに計算すると合わない数字が並んでいる。それぞれを700で割って妖精率を掛けると2千とか1千といったものになるのが計算するまでもなくわかる。
 
ということは、嘘を書いてる。このころ、「今日は2345人」とか「1234人」と言ってなかったもんな。
 
「今日は234人」とか「123人」と言っていた。そうしてすぐ2桁になってる。それがこの数字はなんだよ。
 
というのをおれの頭で考えると言えるのである。それに8月29日の新聞にまたデータの掲載がなかったってことは、「今日は5773人!」とか叫んだすぐ後で妖精の数がドンと下がった辺りを抜いてるということだ。これはどーゆーことでしょーねー。
 
と言うところだが、でもやっぱりあんまりおもしろくねえな。10月にはどうなるのかな。と思いながらめくっていったが、しかし9月最後の日曜、
 
画像:9月26日の新聞
 
これを見て、おや、と思った。妖精率は嘘が書いてあるだけでやはりつまらないけど、横の記事だ。
 
   《「空気感染する」認めた世界》
 
だって? そんなの初めて聞いたぞ。おれが聞いてないだけかもしれんが。
 
しかし空気感染ならば、マスクなんかやっぱり無駄ということじゃないか。テレビはずっと飛沫感染なのだから、マスクと密を避けることで感染を防げると言ってきた。
 
しかし空気感染なら、話はまったく変わってしまう。やっぱり前に書いたように、去年の2月頃にもうとっくに日本全国に広まってみんな感染しちまっていて、でも体から追い出して院生になり妖精になりをずっと誰もが繰り返してるんじゃないのか。
 
そう見るのが妥当じゃないのか? 思いながら読んでみると、なんだかまるで、
 
画像:マイノリティ・リポート生きてないけど死んでもいない アフェリエイト:マイノリティ・リポート
 
こいつみたいなグニャグニャしたことが書いてある。まあ読んでみたらんさい。
 
鈴木刑事部長の言い訳みたいでもあるよな。どうも空気感染なのはかなり前からわかってたようだが、どっかで偉い人達が記者団に巻かれて、
「WHO長官はっきり飛沫感染やって言いましたよね!」
「まったく違う方向へミスリードするなんてひどいでしょう!」
ということにはなっていないのか。
 
だろうな。マスコミは感染者が減っても「拡大してる」と言ってる。そういうことにしたいからそういうことにしてるのだ。
 
「空気感染だったことを認めます」。感染者が減ってしまったものだからなんとか恐怖を煽ろうとしてこんなことを言い出したけど、「マスクと密を避けることで防げます」と言い続けたい者達に聞いても聞かなかったことにされている、ということか。だろうな。この記事はどう見ても……そして学者の中には「空気感染もマスクで防げる」と嘘をつく者がいる。
 
ということだろう、どう見ても。《間に又市を入れたのは、製菓会社だけを標的にしたものではない、と萬堂を油断させるためでした》や《少なくとも、ギンガと萬堂では大量の空売りを仕掛けているはずで、》と同じだ、これは。WHOや厚労省の御用学者がマスコミの御用学者になってしまい、加藤譲に誘導されて鈴木邦芳が「その線も捨てられないということですよね」と叫んだように、マスコミが作る話にお墨付きを与える者となっている。
 
ためにWHOや厚労省の意図とは違う話をするようになっている、ということだろう、どう見ても。WHOの言うことが、「偽グリコ犯が動いているが、真犯人は動いていない」「特徴が違うとしか言いようがありません」みたいにもともとグニャグニャだからそうなる。いずれ恐怖が去った後ですべて明らかになるだろうけど。
 
なんでこんなんなってしもうたんですかね。と、言ったところで今回はおしまい。『罪の声』の話はもちろん続くぞ。期待して待て。

作品名:端数報告5 作家名:島田信之