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マスの首部がターニングポイント


 
画像:吉山利嗣今の閉塞感が漂う日本になったと思う ターニングポイントだったと思う
 
この男はこんなことを言うけど、嘘だ。2011年、事件から四半世紀が経っているのをいいことに、話を自分に都合いいよう作り変えようとしている。日本の社会を閉塞感で包んできたのはこいつ自身であり、何かあるたび事をおおげさに騒ぎ立て、危険でないものを危険とし、害がないものを害があることにしてきたこいつらマスコミであり、おかげで毎日テレビを見るたび、
 
「テレビを見るときは、部屋を明るくして、画面から離れて見ましょう」
 
という言葉を聞かされ、番組の後には、
 
「あなたが録画した番組をアップロードするのは違法であり、懲役百万年、または百億円以下の罰金……」
 
という言葉を聞かされる。おかげでオウムを飼ってる家では、どこでもオウムがそればっかり覚えて誰もがゲンナリしてしまうという、それが社会に閉塞感をもたらすのであり、それに乗じて、
 
画像:トニーたけざきのガンダム漫画3あとがき アフェリエイト:トニーたけざきのガンダム漫画3
 
こういうやつが権力を持ち、なんの能力もないくせに人にこれはやってよい、これはやってはいけないと指図できるようになる。おかげで能力を持つ者は力を発揮できなくなるが、能力を持たないけれど権力だけを持つ者に社会は天国となる。それがマス(大衆)に閉塞感をもたらすのであり、セイラ・マスの乳首こそがターニングポイントなのが明らかだろう。もう我々はそこにふたつあるはずのターニングポイントを見れないのだ。別にそんなもん見たくもないが、見たくないかと訊かれれば見たいに決まってるではないか。いや、だからってそんなもん、見たいわけじゃないんだけどさ。
 
グリ森事件と三億円事件は〈世田谷一家殺害〉だのなんだのといった事件と違い、マスの大半は未解決に終わったことを憂いていない。喜んでいる。警察とマスコミばかりが悔しがり、株価操作説だとか、北朝鮮スパイ説、ヤクザの資金稼ぎ説や、被差別部落の怨恨説といった話を並べ、それらの与太のどれであっても、
 
【日本を恐怖のズンドコに突き落とそうともくろんだ何者かの陰謀だった】
 
ことにする。そんなことを言う者だけが、
 
「犯人が挙がらなかったから、今の閉塞感が漂う日本になったと思います。あれがターニングポイントだったと……」
 
などと言うのだが、これはバカがバカなことを言ってるだけだ。セイラさんの乳首は危険だ。害がある。と言えばそりゃまあ危険で害があるかもしれんが、しかし一体どの程度に危険で害があると言うのか。宮崎勤のような男を百万人も作り出し、幼女のすべてがそいつらに殺されてしまうとでも言うのか。
 
頭のカラッポなやつらにものをしゃべらすと、まるでそうだと言わんばかりだ。「その可能性があるのです」という言葉によって可能性があることにされ、一瞬後には必ずそうなることにされる。今のコロナもそれと同じで、風邪をひいて肺炎で死ぬ人間がいるのは当たり前であり毎年たくさん死んでいたのにそれに気づかないから、ひとり死んだらもう〈スペイン風邪〉を超える史上最大の災厄ということにして、
 
「今日もひとりが! 今日もひとりが!! 今日もひとりの尊い命があ――っ!!! 我々みんなコロナに殺されるしかないのでしょうか! この地球に安全な地はもうどこにもないのでしょうくわああっ!!!!」
 
とわめき立てる。実はマスの大半は、
 
「いいかげんにしてほしいよな」
 
と思っているけど社会がこうなってしまっているため口に出せずにいるだけなのを薄々気づいているもんだから、今の立場を護るために必死になってますますギャアギャア吠え声をあげる。〈帝国〉の崩壊後には石を投げられるのもわかっているから。
 
けれども無駄だ。終わりは近い。てわけでまた図書館に行き、日曜日の朝日新聞を見ることにした。すると、
 
画像:11月14日の新聞
 
こうか。妖精率0.3%。前週より0.1ダウン。コロナの艦船で見るべきなのはここに載ってるこの数字だけで、他のすべてはまやかしである。しかしおれは前回に、
「(検査人数が)日に6千になりその翌週に5千てことは、検査してる者達に仕事を続けさせるのがいま急速に困難になりつつあるということだろうか。」
なんて書いたがこれを見ると、日本のどこでも検査する数を増やしてるなあ。つまり千に3人の割でしかもう妖精がいないため、5千人を検査すれば、
「今日は15人」
となるのが、6千を検査すれば、
「今日は18人」
と言える。そう考えて全国どこでも、検査態勢を強化したのか。いじましいけど、その努力がいつまで続くか。
 
だからそんな無理をやることで、恐怖支配の終わりをかえって早めるんじゃないですかねえ。そう思っておれは前回ああ書いたんだがどうなるんだか。いつか見せたおれの書棚の『瞬間伝説』という本には、あのインドの野犬の他に、
 
画像:瞬間伝説230-231ページ
画像:瞬間伝説表紙
 
こんなことを書いたページがあったりする。〈ベルリンの壁〉の建設が1961年。その前年にベルリンを撮った写真家の話なんだが、コロナの嘘の基盤は遙かに脆弱だ。だから長くは続かない。妖精率がたとえ0.0パーになっても学者は、
「数値に表れないところで感染が拡大している可能性がある。だから〈波〉が来る可能性がより高まっている可能性がある」
と強弁するだろう。恐怖支配の〈帝国〉に一度与する者になったら、そう言い続けるより他はない。その要塞〈デス・スター〉が爆発四散するときまで。
 
今に正しいことを言う者が、反乱軍の〈新たなる希望〉、ルーク・スカイウォーカーになることができる。後から新聞の縮刷版をコピーしたものを並べて、「これが真実だった」と言うのは誰にもできるけど、今に朝刊をカメラで撮って、今の日付でネットに公開しておくのに意味があるのだ。
 
〈後から〉じゃダメだ。わかるだろう。マスクを外して歩けるようになった後で、「オレは気づいていた」と言って朝刊を切り抜いといたもんでも人に見せたりしたら、
 
「お前、それを知りながら、黙ってたのかよ。卑怯者」
 
と言われる。前にも書いたけど、
 
「一生マスクして生きれば?」
 
と言われてしまう。多くの人が真実を知った後ではダメなのだから、〈0.4から0.3に〉の数字を知った今がジェダイの騎士になれる最後のチャンスと思いたまえ。
 
   *
 
「ワクチンには新型コロナの感染・発症を抑える効果があります。痛み・腫れ・発熱などの軽い副作用が出ることがありますが、通常2日程度でおさまります。これらの症状は1回目よりも2回目に高い頻度で現れますが、免疫ができたサインと言えるのでご安心ください。安全で効果の高いワクチンです。ワクチン接種をお勧めします」
 
埼玉県医師会長金井忠男1 2 3
 
テレビをつければこんなやつがこんなことを棒読みに言うが、この男はオウムであり、繰り返し聞いて覚えた言葉を意味もわからず唱えているのにすぎない。『マイノリティ・リポート』って映画の、
 
   *
 
作品名:端数報告5 作家名:島田信之