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端数報告4

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「今日は新たに384人の感染を確認! 384人です! 384人なのです。過去最大をまた更新してしまいました。これはまさしく感染が爆発してる状況なのがわかりますね。この拡大は果たしてどこまでいくのでしょう。終息は遠い先だと考えるしかありません……」
などとテレビは言ってたわけだ。日に384なら、64人だった頃の6倍に拡大したように見えてしまうかもしれないが……。
 
違いますね。割合が六分四厘のままなのなら何も変わってなどいない。おれがここまでここで再三、
「〈感染者数〉でなく割合を言え。一日に何人検査してるか明かせ」
と書いてきたのはこういうことだ。妖精の数なんかにはなんの意味もありはしない。テレビが、
「今日は○人の感染を確認。累計が○人になりました」
と言うのは、宝くじに狂ったやつが券の束を振りかざして、
 
「今週は5万円も買ったんだ! 累計で一千万も使ったんだ! だから当たる。今度こそ当たる!」
 
とわめくのと同じ。いや。ってゆーか、宝くじなら、買い続ければいつか当たる見込みがないわけではない。
 
宝くじなら買うことで抽選に参加する資格を得ることになる。一等が当たる望み、当たればお金をもらえる権利が確かに得られることにはなる。
 
だから累計に意味がないこともない。が、コロナの場合は違う。妖精の数と累計をどんなに増やしてみたところで、〈抽選〉に関係しねえだろうが! 無意味だよ、無意味。全部無意味! 懸賞の応募ハガキを切手を貼らずに何万枚もポストに投函してるのと同じだ!
 
人類が犯した数多(あまた)ある愚行の中でもおそらく史上最大の愚行、と言うかほとんど〈痴行〉と呼ぶべきものが行われてしまっている。それがおわかりになりますか。「○人感染、累計○人」という報道は、拡大してない感染が拡大してるように見せかけるだけのために行われている。そしてそれをやってる者らは、自分達が何をやってるかわかっていない。
 
だから朝日新聞の毎日曜日の同じところに、こんなデータが載っている。〈朝日〉をカネ出して届けてもらい、この数字を見ている者にも、これが何を意味しているかわかる者はいないのだ。
 
おれ以外には。おれはひとめで「えっ、まさか」と思ったんだがまあ最初から、この数字がどこかにないかと思いながらも厚労省は公表してないとばっかり考えていた人間だからな。
 
厚労省の学者にしても、何千人もいながらそのうちただのひとりも、自分達がどんな〈痴行〉をやっているかに気づいてない。感染が拡大すると波が来るというバカを本気で信じ込んでる。
 
そういうことが偶然に起きてしまうことはあっても〈必然の結果そうなる〉わけでは決してないのがわかってない。ちなみにおれはキリンビールが昔やったキャンペーン・グッズの〈キリン一番搾り イチローのサイン型押し入りトランク〉などというものをこれこの通り、
 
画像:トランク
 
持ってるのだが、これをゲットするために空き缶を回収してるところで応募シールを缶からはがして集め、一千にもなったそれを応募用紙何十枚にも張り付けてプレゼント・キャンペーンの事務局に送った。
 
これをやると半ば必然の結果として景品を手にすることができるが、コロナにそんなもんはない。WHOにせよ日本の厚労省にせよ、応募シールを貼っていない用紙をキリンに送りつけて、
「もう累計で千万枚も送ったんだ! 累計千万だぞ。なぜ当たらない。なぜ当たらないんだあ――っ!!!!」
とやっているのと同じ。まるきり見当違いのことをやらかしている。
 
【ウイルスの強毒型が生まれて広がり大勢が死ぬ】ということは、必然に起こるものではないからだ。偶然にしか起こらない。そして起こる確率は、決して高いものではない。
 
だから〈半ば必然〉もなく、富士山が噴火するのや隕石が落ちてくるのを心配してもしょうがないのと同じくらいに無視してよい確率なのだ。「起きてしまったらそのときはそのとき」という構えでいるのが本来正しく、WHOや厚労省が今にやっているのは〈痴行〉だ。そんなことを知るために専門知識は必要なく、ちょっと考える頭があれば誰でもわかるはずのものだ。ウイルスは殖えると〈必ず〉強い毒を出すようになるというものでありません。コロナは人を肺炎にする目的を持って生まれたわけではないです。人間の方が肺炎になるから〈肺炎ウイルス〉と呼んでるだけです。
 
そんな当たり前のことが、勉強できてもわからん人間ばっかりだから、「感染が拡大すると波が来る」と言われる。必然に。ウイルスがそんな性質を持つことはなく、コロナもまた持つわけないのに、人が勝手に「コロナはそういうウイルスだ」と決めつけている。
 
というのがわかりますか。と、さて、去年11月のデータをなんで見せたかと言うと、12月になっていよいよ、
「今度こそ感染爆発です! 感染者が大幅に増加。過去最大を更新、更新、また更新。10日続けての更新です!」
なんてなことをテレビがわめいてたからだ。その嘘を暴くために11月の分をまず見せる必要があったわけ。
 
で、12月末のデータが、
 
画像:12月のデータ
 
これ。妖精の割合が、6.5から10%に増えてはいるな。おれはこのころ、このブログに、
「増えていないな。減ってるよ」
なんて書いてたが。
 
それは間違いだったわけかな。師走にコロナの感染は、確かに拡大してはいたのか。
 
ふうむ。しかしおれはあのとき、「コロナは自然消滅するが、別の風邪ウイルスと替わる」とも書いた。風邪とはそういうものなんだろ、と。
 
だから、これはひょっとして、〈入れ替わりの時期〉ということなのではないか。去年の型のコロナが消えて代わりに新たに生まれた〈2021年型コロナ〉とでも呼ぶべきものが、広がっているところだった。そんなときにマスクや密を避けるなんてしても無駄だから妖精が増えてた、と。
 
まあ素人考えだがね。とにかく確かに感染は拡大していたとしても6.5が10パーになったのならば5割増しだ。千人中65人だったのが100人になった。
 
というのはあの頃の報道と合わなくないか。あれは全然、「1.5倍の拡大です」という感じじゃなかった。400だった妖精の数が500、600、700、800とみるみる膨れ上がっていた。過去最大を更新、更新、また更新。
 
だったでしょう。おかしい。そこで、検査数を見ると《57317》とある。
 
11月に4万2千だったのが5万7千。
 
1万5千人のプラスだ。7月の2万8千に1万4千足して4万2千にするのに4ヵ月かけていたというのに。
 
それ以上の検査数増やしを1ヵ月でやっている。11月に1日6000人だったのが8100人。
 
今日は6070人、明日に6140人、あさって6210人……とでもいう具合に増やしてた勘定になるな。それをやったら過去最大を毎日毎日更新するに決まってんだろ! ってことで、これに関しては、前におれが書いたことが正しかった。これはその確たる証拠と言って差し支えないんじゃないか。
 
作品名:端数報告4 作家名:島田信之