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プトレマイオス・マリッジ・トラベル

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 船旅は続いている。私たちはデブリの一帯を通り抜け、アリエスの港へ停留する。ハマルとシェラタンが私たちを迎え入れる。
「長旅でお疲れでしょう」
「どうぞゆっくりとお休みください」
 用意されたベッドの上で私は三角座りをしている。まるでひとつの星座のように。
「眠らないのかい」
「ええ、まだいいの」
 彼の声が私の耳に心地よく染み込んで、私は眠りへと誘われる。
 三角の星座を描きながら、私は流星のベッドに身を寄せる。
 そして朝が来る。
 私たちはドアをノックする音で目が覚める。部屋に使用人のメサルティムとボテインが現れた。彼らは仰々しく礼をした。
「朝食の準備が整いましたので、食堂へどうぞ」
「チェックアウトは五十分後になっておりますので、お荷物をフロントでお預かりしておきます」
 長い間、眠りの籠に揺られていたらしい。私たちは身なりを整え食堂へ向かう。
 朝食を食べる。ジャムはミルクの味がする。ゆったりとした時間、コーヒーの湯気が空間を漂っている。
 私たちは船に乗り、アリエスから出航する。
 ハマルとシェラタンが振る手に、私は返事をすることができない。